教育理念と方針

建学の精神

個性豊かにして身体健全
気品高く
社会の進歩に貢献できる
明朗有為な実力のある
人間の育成

 本校は1933年(昭和8年)に創立され、2013年には80周年を迎えた歴史と伝統ある私立学校です。幼稚園から小学校、中高一貫校まである総合学園として、日々の教育に取り組んでいます。

 この建学の精神が目指すところは、強い人間力の育成であり、社会へと巣立っていく卒業生たちが様々な分野で力を発揮し、社会に貢献できるような力を育てることです。

 人間力は「知性」「感性」「身体」から構成され、人間のあらゆる社会活動において発揮される立体的な総合力です。豊かな人間力をもつことは、自らの基軸を形成し、発想を豊かにしていきます。また他者への理解を促進し、コミュニケーション力を醸成します。そのような総合的な人間力が失敗や挫折を乗り越える力となります。




ひとりひとりを大切にすること
 

ひとりひとりの個性を豊かに伸ばし、自分と他人を大事にする子どもを育てます。

 湘南学園は、「ひとりひとりの個性を豊かに伸ばしていくような学校」として生まれました。得意なもの不得意なものとが様々な子どもが、それぞれに個性を発揮しながら光り輝くように精いっぱいに生きる、その生きるという仕事を助けるのが教育だと考えます。

 子どもたちが「はやく学校に行きたい」「学校が楽しい」といった充実感に満ちみちて日々を送ってほしいと願っています。それは、伸び伸びと学習に励み、友と一緒に知識を身につけ認識を深め、心からの感動を味わいながら生活するということです。その中で、自分の感動を大事にし、自分の思考や感性を大事に育てていく人間になること。自分をよく見つめ、友をよく見つめ、友の考えや価値観を発見し大切にすることのできる人間の育成を目指します。

 そして、自分を豊かに成長させ、自分と他人を大事にする子どもを育てていきます。
 

 
豊かな学びを通じて、豊かな学力を育てること

発達段階に応じた豊かな体験をもとに学力を育て、困難な場面でもやりぬく意志と能力をもった子どもを育てます。

 総合学園として小学校では、子どもたちの発達段階をふまえた上で、建学の精神を果たすべく教育実践を行っています。

 児童期の子どもたちは、少しずつ自分の世界を広げていきます。小学校へ一人で通学することからはじまり、集団遊びを楽しみ、社会的な出来事への関心が高まっていきます。人生においてこの6年間がどのようなものになるかは、その人のパーソナリティに大きな影響を与えることでしょう。この時期に「豊かな学び」によって「豊かな学力」を育てたいと私たちは考えています。

 学力とは一般的にテストなどで測定できる習得した知識や技能として捉えられています。これからの社会において求められる基礎基本の習得として、学校教育においてそのような学力を習得させることは大きな目標であります。しかし私たちにとって学力は“それだけ”のものではありません。他者との関係性を大切にできるか、大きな問題に直面しても解決のために行動ができるか、何度失敗しても繰り返し挑戦できるか、このようなことこそ大切なことであり、社会で十分に役割を果たし人生を切り開いていくために必要な力だと考えます。そして、これらは“学”んで自分の“力”にすることができる豊かな「学力」と私たちは考えているのです。

 私たちは「豊かな体験」を通して子どもたちが学べるように苦心しています。そして「豊かな学力」を身につけ困難な場面でもやりぬく意志と能力をもった人間の育成を目指していきます。