母からのメッセージ

2016年4月20日

 私は鍵っ子でした。でもいつからか、寂しいなと思って家に帰るとテーブルの上にお菓子(時にはおやつ代)と母からのメッセージが置いてありました。

 小4の担任をしていた時、やんちゃで忘れ物の多いお子さまがいて、お母さまと「どうすれば忘れ物が少なくなるのだろうか」と、よく話し合いをしました。その結果、筆箱の中にお子さまへのメッセージを入れることにしたのです。
 
 授業中も子どもは何かというと「母からのメッセージ」の一言を読んでいます。

「先生のお話聞いてね。」
「今日は○○駅で待っているからね。」
「お弁当をお楽しみに。」
「体育着を持って帰ってきてね…。」

 ほんの一言のメッセージでしたが、嬉しそうに何度も見ている姿を今も鮮明に覚えています。
母からのメッセージ、それはそれは嬉しいです。勿論、父からでも嬉しいですよ。

 朝、学校を出る前に「待ち合わせ場所」を約束しても子どもは忘れることがあります。大人だって忘れること、ありますよね。忙しい毎日ですから…。
「目」で見て確認出来る方法があると、きっとお子さまも安心できると思います。そのための一つの策として、「筆箱の利用はナイス」でした。
 
 私は、小・中学生だった我が子にMONO消しゴムにマジックでメッセージを書いて、カバーで見えないようにして渡していました。娘の筆箱の中にいつも「メッセージ消しゴム」が入っていることで、安心していたのは実は私だったのかもしれません。
 
 親心ですかね。親はいつでも「そっと見守りたい」のです。