1学期を振り返って vol.1

2016年7月12日

 「どんな壁にぶつかり、どう乗り越え、何が教訓となったか。」

 これは、就職活動の際に聞かれることのようです。歩んできた道のりがすべて成功体験ばかりではないわけですから、改めて1学期の振り返りをしてみようという気持ちになりました。
 
 1学期の軌跡はありがたいことに「校長日記」という形で残っています。
 
「校長日記に対する思いは?」
と、4月に聞かれていたら「恐怖」と答えたと思います。
 
 今までの校長先生方が「校長日記」を書いている姿を見てきて、私にとって書いて発信するということはまさに恐怖でした。まさか、私が日記を書くことになろうとは…。正直、あまり気がのりませんでした。
 
 でも、やると決めました。
 覚悟しました。
 
 その日から、なぜか気持ちが楽になり、「前に進む」ことしか考えなくなりました。今もそうです。どんなことがあっても前を見ていくと決めたのですから。
 
 未知の世界を進むのに不安がないと言ったら嘘になりますが、その日その時出来ることをやるだけでした。

 「目の前の木ばかり見て、森を見ていないなぁ」と、何度も思いました。森を見ようと思ってもなかなか見れないこともありましたが、全体を見れていないことに気づいているのだから、大丈夫かなとも思いました。
 
 “校長日記”に教えられ、励まされ、自分を奮い立たせて、自分を変えることが求められました。椅子に座っていることが苦手で、動き回ることが得意な私にとって、文章を書いて発信していくことは自分への挑戦でした。自分自身の「生き方を問う」ことからはじめ、春休みには先輩方の書籍を読みあさり、読んだら家に帰るという方式で追い詰めました。
 
 早いもので3ヶ月が過ぎ、校長日記の記事の数も「67」。

 毎日毎日、先を見すぎるよりも、その日のことだけを見て、その日一番伝えたいことを伝えようと思い書き綴ってきましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。
 
 「恐怖」からスタートした“校長日記”。
 
 今では、書き続けていくことで自分が成長していくのを実感しています。
 
 そして、まだまだ“校長日記”は続きます。

(次号へつづく)