保護者向け「教育講演会」~第1回~

2018年6月8日

「気づく力」
 今日の講演会は、大会議室でマイクを使わずに行いました。マイクがないことで、「気づく」こと、「気づかされる」ことが多々あったと思うのです。誰もが淡路先生の言葉を聞き逃すまいと、耳をダンボにしていることに気づきました。おしゃべり声など聞こえません。息を吐いている状態。ここに来た人たちは、「何か」を求めて参加しているわけですから、聞く側も「真剣」です。求めているものは様々でも、聞くことの「一体感」を一番後ろの席から感じ取っていました。

 思えば、6月1日に顧問として淡路先生が本校にいらしたその日に、今後の予定を決めました。皆様には急な設定で申し訳なく思いますが、開催できる時がいい時です。今週月曜日にチラシを配布、水曜日締め切り、金曜日の本日開催というスピード感で実現したわけです。

 聞き漏らすまいと「静けさ」が漂い、集中した時間でした。時に笑い、時に頷き、ストンと納得。自分ごとに当てはまると、心に響きます。長く教員生活に携わって来られた淡路先生の熱弁。1時目の授業として、50分の中にすべてが入っていました。これからの教育講演会でもゆっくり解説されるそうです。次回は6月22日(金)。

 そういえば、講演会が始まる前から「いい空気」が会場に漂いました。いい空気感は、来場者一人ひとりがつくるもので、基本を再確認した思いです。静けさが漂う空気を感じ取り、保護者一人ひとりが「凛」とするのです。背筋を伸ばし、心を落ち着かせ、これから始まる何かに集中するわけで、そういう時間も好きです。
 大人としての品格、子への手本、親として自覚する瞬間でもあるのです。校風というより、大人としての自分、親になって子育てする自分、父・母になった自分、父・母としての自覚を持っているか、自分と向き合う時間であったことを今、思い出しました。

 子育ては、試行錯誤の連続。子どもに言う前に「私はできているのでしょうか」「親としての自覚」を今日も問われた気がして、引き締まりました。私ももう一度、原点に戻ってみようと思います。終わってからも「余韻」が残りました。私がガチャガチャ言ってはいけないとスッと引きました。話を聞かれた皆様がどう思ったのか、何を考えたのか、自ら吐き出す時間は静かです。皆様からいただいた感想は、次に活かされます。

「子育て」はどの方法がいいのかわからず迷い道ですから、今日みたいに「いいんですよ」「~してみたらいいですよ」という話を聞くと、ホッとします。悩みながら子どもと向き合っているお父さん・お母さん方を、これからも教育講演会を通してアドバイスし、励まし、相談にのれる学校でいようと思います。「教育講演会」は、これからも続きます。一人で抱え込まなくていいのです。「親業」について学ぶのは今です。淡路先生、本日はありがとうございました。

参加者の感想~抜粋~
●8分目できたら満点。気づく力。できたことをほめてあげる。うれしいともっと何かできる事はないかな? 気づく力を学んでいく。日々わかっていてもそうしてあげていないことに気づくとても良い時間でした。
●~時間を終わりから使うというのは、まず、親の私が実践して、しめさないとと痛感しました。
●子育ては、自分のことを考え直す、反省することでもあると気づきました。子どもの持ち味を受け入れることが大事~子どもの良いところを伸ばしていけるように勉強したいと思いました。
●普段の何気ない日常生活こそが大切なんですね。
●自らの生活・行動を改めて見直す良い機会になりました。
●人間関係の基本、コミュニケーションの大切さを改めて感じた講演会でした。