祝新校舎全面完成-子どもたちの笑顔はじける

2012年9月1日

 80周年記念事業として取組まれてきた湘南学園新校舎が全面完成し、来賓の皆様、ご尽力いただいた多数の方々、またご協力いただきましたご近隣の方々一堂に会しての竣工式を8月28日無事とりおこなうことができました。
 新校舎は「校舎が子どもたちを育てる」という哲学が、すみからすみまで行き届いた機能的かつ、暖かみのある建物で、一度ご覧いただければ、誰もが感動されることと思います。
 この新校舎の建築には3つのルーツがあると考えています。
 一つ目は、福島県の三春町で1980年から取組まれた、地方からの教育改革運動です。三春町の教育改革で特徴的であったのは、学校建築は今後どうあるべきかという観点から、子ども目線を大切にした斬新な校舎が作られ、この動きがその後全国の学校建設に大きな影響を与えたことです。その中心にいらっしゃったのが本校の建設を監修いただきました長澤悟先生(教育環境研究所)でした。現在長澤先生は文科省の依頼のもと東北の被災地の学校建設に尽力されています。
 二つ目は、北欧、とりわけフィンランドの影響を強く受けた校舎であり国際的教育改革の風をしっかりと受け止めた校舎であることです。
 三つ目は、湘南の文化、自然、伝統を生かした校舎であることです。
 地方からの教育改革、国際的な教育改革、そして湘南地域の伝統文化を背景にしたこの新校舎の完成は、一私立小学校の建築物であることを越えて、今後子どもと教育を考えるにあたって影響を与え続ける教育的文化財であることを確信しています。
 この新校舎はまさにオール湘南学園の力の結集で出来上がりました。小学校教職員一同深く感謝するとともに、子どもたちのためのより良い教育実践を目指して、今後とも精進してまいります。
 工事中の不便を我慢してくれた児童生徒のみなさん、保護者の皆様、ご尽力いただきました全ての皆様、本当に有難うございました。