温かいスープ…読み聞かせ

2016年7月16日

 1学期の授業最後の今日は、1・2年生全クラスが保護者による「読み聞かせ」の日でした。子どもたちも朝からとっても嬉しそうで、ピロティでは「○○くんのお母さん。おはよう。」と、元気に声を掛ける子どももいて、楽しみにしている様子がすぐにわかり、学校全体がいつもより活気づき賑わっていました。
 
 お父さま・お母さまからの「読み聞かせ」が始まると、どのクラスの子どもたちもピタッと私語もなく、耳を澄まして話に引き込まれていたので驚きました。お父さまの次はお母さまというように「読み手」の順番が変わっていくので、保護者の数だけ場の雰囲気があり、変化に富んで楽しい時間となっていました。

 朗読も選んだ本も、それぞれに個性的でした。坊主の話はとても説得力があって引き込まれました。大きなスイカの絵が出てきた時には、夏の今にぴったりで美味しそうで、子どもたちもよく反応していましたね。おもらしの話も…驚きました。お父さまの読み聞かせは、男性の声なので迫力があるなと思いました。
 
 そういえば、私も寝る前にできるだけ「読み聞かせ」をしていた頃を懐かしく思い出しました。腕枕をしながら、本をまくるのが大変だったこと。眠くて仕方ない時は「もう1冊読んで…」のリクエストがないように祈ったこと。ある時は、自分で適当に作った物語を口ずさみながら、いつの間にか私が先に寝てしまってばかりいたこと。そんなこんなで、時間がある時に物語をカセットに吹き込んで、リピートする策をとっていたことなど、バタバタの子育て時代を思い出しながら、各教室をまわりました。


 お父さま、お母さまの朗読を、子どもたちがキラキラした目で聴く姿は、いかにも湘南学園小学校らしい光景です。1学期最後の授業を保護者と共有できて、いい時間となりました。

 子どもたちにとっては、ただ楽しいだけではなく「○○君のお母さんだ」というように、親密空間での交流は色々な意味で大切な経験・財産になったことでしょう。担任の先生の読み聞かせの時とは、またちょっと違って、家族と温かいお家の中にいるような…温かいポタージュスープをいただいた時のような、そんな雰囲気を感じたクラスもありました。

 「温かい触れ合いの時間」に心も温まりました。ありがとうございました。