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校長日記

春の兆し

2015年2月27日

春の兆し
~子どもたちの変化の中にこそ~

 地球温暖化といえども、今冬の厳しさはなかなかものでした。小学校正面玄関前に立ち、子どもたちのお出迎え、ご挨拶をする4,50分足らずでもそのように体感をしました。地域的にみれば、温暖な湘南・鵠沼にあってもそうした印象をもつわけですから、この1月に行った湘南学園小学校5年生総合学習「雪の学校」の舞台、新潟県十日町松代・松之山地域での冬の厳しさはいかばかりかと改めて想像します。3メートルを優に超える積雪と寒さが、三寒四温の時期の到来と共に日一日と減じていく様は、そこで生活する人々の心の解放を促し、喜びに満ちる時期なのでしょう。

 「春」から連想されることはどのようなものでしょうか。梅花、水仙、蕗の薹、つくしなどと共に、口ずさむ歌の一つとして「早春賦」(唱歌・日本の歌百選の1つ)が思い出されます。その昔、調査研究のため春浅い安曇野を訪れた際に、北アルプスの山々の「雪形」を見ながら春を意識しました。その時に感じた安曇野を吹き渡る風の冷たさは、まさしく「春は名のみの風の寒さや」という歌詞に始まる「早春賦」の世界そのものという印象をいまでも持っています。

 先日、校舎屋上から、江ノ島から湘南海岸そして富士山・伊豆半島までを眺めました。そこには、太陽の光が確実に強まり、きらきらと輝く早春の海の香りが感じられ、すぐそこまで本格的な春が来ていることも実感できました。

 俳人の井上弘美さんが、「寒さのなかに『冬ぬくし』と詠む。冬という季節のなかに、春のきざしを見つけ、寒さを楽しむ。きざし、それが俳句の心です」と言っておられたことが印象に残っています。ここ湘南学園小学校をとりまく自然環境も、花々の移ろい、木々の芽のふくらみ、土の香りの微妙な変化など、確実に冬から春にむけた変化の兆しが感じ取れます。が実は、春の兆しは、子どもたちの「変化」のなかにこそ読み取れるのではないでしょうか。私たちは、子どもたちの小さなしかし確実な「変化」の1つひとつが成長につながるように見守って行くことにしましょう。