アフタースクール春休みスペシャル

2015年4月10日

アフタースクール春休みスペシャル
~「アウトリガーカヌーで春の海へ」~

 湘南学園小学校アフタースクール春休みスペシャルプログラムが行われました。学事日程には「春休み」はあり、子どもたちはお休みになります。しかし、湘南学園小学校アフタースクールは春休み中も開校しているのです。保護者の皆様がこのアフタースクールを支持される理由の1つには、こうした春休み、夏休み、冬休み中も開校していることがあげられます(夏休み・冬休みは、お盆の時期や年末年始など一定期間の休みが入ります)。

 さてアフタースクールは、これまで実施してきたプログラムの中から、特に希望の多かったプログラム2つを、春休みスペシャルとして企画していただきました。1つは「国際文化を楽しむ」、2には「シーカヤックで川から海へ」・「アウトリガーカヌーで春の海へ」です。

 「国際文化を楽しむ」では、大船の語学学校『リトルヨーロッパ』の講師の方々に、ヨーロッパ文化のイースターを楽しく教えていただきます。卵に色付けをしたり、エッグハントをしたりして、いろいろな国の方と触れ合う機会となります。

 「シーカヤック」「アウトリガーカヌー」では、湘南・鵠沼の地域性を生かした企画になっています。鵠沼をはさむ形で西には引地川が、東には境川(片瀬川)が流れており、それぞれ相模湾に注いでいます。その意味でここ湘南・鵠沼は、まさしく太平洋と面した海の恵みを豊かにうける気候温暖なリゾート地であり、いわゆる「鵠沼文化」という130年近い歴史のなかで形づくられてきた文化的奥の深さを持ち合わせる地域性もあわせもつところが大きな魅力の1つともいえます。

 ところでアウトリガーカヌーとは、航海の安定性を確保するため、カヌーから腕木のように延びる先に「浮子」があり、支えのあるカヌーという意味になります。支えは片方と双方の場合があります。カヌーと切っても切り離せないのが、「太平洋」でしょう。著名な社会人類学者である石川栄吉さんの『南太平洋物語ーキャプテン・クックは何を見たかー』を読んだ時の興奮を今でも覚えています。『南太平洋物語』には、カヌーの優れた機能性、五感を駆使してポリネシア・ミクロネシア・メラネシアそしてヤポネシアまでも航海する海の民の知と力を余すところなく語っています。ヤシの実は保存食・飲料水として航海にとって不可欠であることや鳥の行方や雲の様子から陸地の在り処など地理的感覚を磨いているとのことでした。「コンティキ号航海記」の例を出すまでもなく、古代より「海の民」が縦横にネシアを取り巻く海洋を自由に横断し、文化交流をした証はアジアにその特色としてもつ「根菜農耕文化」が、ネシアの地域の人々の食生活に影響を与えているなどを含め、随所に見られるといってよいでしょう。

 ここ湘南・鵠沼に位置する湘南学園小学校は、このようなマリンアクティビティを取り入れた「湘南学園小学校アフタースクール2015」を特徴の1つとしています。次は早くも夏休み期間中のマリンアクティビティ計画を練り始めています。湘南学園小学校の多くの子どもたちと共に、81年の歴史と伝統の上に、新たな教育活動の輝きを放つ取り組みを進めて行きます。ご期待ください。