ふるさと２
2013年4月17日
先週１２日金曜日放課後同窓会のＭさんが小学校に来てくださいました。二年上に森ビル会長だった森稔さんがいたということなので、もしやと思い昭和２４年発行の「松ぼっくり」創刊号を見ていただきました。この号には文学者希望だった森さんの小説「兎の子」が載っているからです。はたしてその数ページあとにＭさんが書いた中一の時の作文がやはり載っています。これにはＭさんもびっくりしていました。６０年近く前の自分の作品が忽然と姿あらわしたのですから。Ｍさんは早稲田から芸大に入りなおし、長い期間フルート奏者としてご活躍されました。子どものころからのお話をうかがいましたが、父親方の実家がある富山で終戦を迎え、当時の食糧難の中で大変な苦労をされた上で、この湘南学園小学校に入られたそうです。湘南学園での日々は格別なものとして折にふれて懐かしく思い出し、今日思い切って足を運んでくださったということでした。８０年行事の音楽祭でフルートの演奏をしてくださるということです。Ｍさんだけでなく、湘南学園小学校を巣立った方々にとって、ここは心の故郷であり、こうして大先輩が足を運んでくださることは、私たちにとっての喜びでもあります。
