「学びの森」 ~命のドラマ、発見の連続!~

2018年5月11日

 1階の正面玄関を突き抜けた先に広がる「学びの森」と呼称しているビオトープは、ここ藤沢・鵠沼地域の生き物たちが集まることを目標として設置されました。近くにある蓮池を模して「ミニ蓮池」もつくり、鳥の巣箱やトカゲの棲家もあったりもします。

 久し振りに天気のよい今日、休み時間を心待ちにして湘南学園小学校の「学びの森」ビオトープに出てみました。学びの森には、太陽が輝き、湘南の風が吹いてくれるのを楽しみにしている動植物がいっぱいです。
 以前、井戸があった場所も自動ポンプで地下水を汲み上げています。地下水により絶えず循環する水辺の環境づくりには、トカゲ、セキレイ、キアゲハ、イトトンボなど多くの生き物が集う場になっており、子どもたちの姿が絶えません。
今日も網や虫かごを持って、子どもたちが探検にやってきました。

「校長先生、こっちこっち、チョウを捕まえるんだ」
「この虫、なんだろう」
「ぼくね、この池に落ちたんだよ」
など、教室とは違う声のトーンで大はしゃぎ。休み時間の子どもたちのエネルギーに圧倒されながら、じっくり観察してみました。

 「学びの森」の奥、1年生と2年生の教室に隣接する空間には、多くの農作物が栽培されています。これからいよいよ夏の力強い太陽が降り注ぐ頃には、キューリ、ミニキューリ、トマト、エダマメ、ベニバナ、ヒマワリたちがグングンと大きくなり、「藤沢野菜」として色合いや風味も増すことになるでしょう。キューリ・ミニキューリ・トマトは種から育てています。エダマメは鉢植えで育て、ヒマワリはヒマワリプロジェクトとして被災地に送る種を育てるためです。ベニバナ(紅花)は、山形県の「花笠音頭」を表現発表会で2年生が踊るので、山形から種を送ってもらい大事に育てています。「紅花の里」という昔話にも出てくるので、関連しているわけです。

 こうした豊かな地元ならではの自然環境を保全することは大変大事なことですが、同時に子どもたちにとってもうれしいことに違いありません。

野菜と草花が育っていくのを子どもたちと楽しみたいと思います。