すごいぞ一年生の読書力

2013年11月28日

現在はヘルシンキ大学で教鞭をとるメルヴィ・バレ先生は、フィンランドの国語教育の第一人者として、日本でも知られています。メルヴィ先生が小学校教師として教壇にたっていた最後の年に、幸いにも先生の教室に伺い、授業を見せていただく幸運に恵まれました。教室の後ろには、たくさんの子どもの本がまるで小さな図書館のように整然と並び、魔法使いの衣装はじめ、こどもたちが絵本の世界を体を使って学べるように、様々なグッズが用意されていました。メルヴィ先生は300冊を超えるその著作を通じて、こどもの教育と成長にとっての読書の大切さをよびかけていらっしゃいます。

冬季には夜の長いフィンランドだからという環境もあって、国民の読書量が、ひとりあたり、年間20数冊にもなり、それがフィンランド教育の質を支えていると言われています。読書と学力が深い相関関係にあることは万国共通の知見です。その点でフィンランド教育の影響を強く受けている本校の子ども達と読書の関係はどのようになっているでしょうか。一年生の読書カードを見てみました。多い子でなんと300冊を超えている子が何人もいます。「今年の一年生は本当に本をよく読む」とはメディアセンターの先生のお話です。この子たちの学力がどう伸びるか、本当に楽しみです。