狂言の世界

2013年12月18日

小学生のときの好きなテレビ番組は、クレージーキャッツやザピーナッツなどが中心の「ザ・ヒットパレード」や「シャボンダマホリデー」など、昔の言い方だと「バタくさい」ものでした。今考えると平尾昌晃さんなど、当時のアメリカ軍キャンプで音楽的に鍛えられた人たちがテレビの草創期に活躍していたわけです。私の世代だと、それをベースにアメリカンポップス、マージービート、ジャズ、シャンソン、フレンチポップス、カンツォーネまで親しんでいったわけです。先日行ったポールマッカートニーのコンサートなど、私にとって世代的な同窓会のようなものでした。こうして振り返ってみると、日本の伝統的な文化、邦楽や民謡などをあまりよく知らないできたことを改めて思います。広く言えば、それも戦争の後遺症だったのかも知れません。私の場合は沖縄の文化に触れて、沖縄から本土の文化を見直す道筋が出来たように思います。屈折しているといわれれば確かにそうかも知れません。本日PTAの文化事業として善竹富太郎さんを中心とした狂言をみんなで楽しみました。沖縄在住の作家池上永一さんの沖縄舞踊を重要なテーマにおいた新作「黙示録」を読み感銘をうけたばかりなので、そんな視点から私も楽しみました。今年も文化性の高い鑑賞教室を提供してくださったPTAの皆様に感謝いたします。