6年生 修学旅行 vol.5 (2014年度)

2014年6月12日

 二日目の最後には、薬師寺によりました。こちらでは、法話を聞き薬師如来像を拝観します。
 昨年も話を聞くことができたのですが、前回からさらにパワーアップして面白い話をしてくださいました。「薬師寺は法隆寺ができて約70年後くらいに作られたお寺で、東大寺はさらに約60年後くらいにできました。この3つのお寺の本尊はすべて銅でできており、法隆寺は釈迦三尊像、薬師寺は薬師如来像、東大寺は盧舎那仏像です。どのお寺も墓がなく、それは仏教について学ぶ場だったからです。」という話を軽妙洒脱に解説してくださいます。子どもたちも「なるほど」とうなずきながら聞いています。

 「お寺で一番大きな建物は本堂と言い、ここは今みなさんが話を聞いているようにたくさんの人が集まれるような講堂でした。なぜ本尊を置く建物を金堂と呼ぶのかというと仏は金に光り輝いていたので、そのように呼んでいます。」と、二日間で見学してきたことをあらためて確認できる話もありました。

 「面(顔)を下に向けていると見つかるのは面倒なことだけ。でも面をあげれば面白いことがたくさん見つけられる。心の向きを正面に向けて、しっかりと見つめること。そういう人を真面目という。そうやって明日の京都では面白いことをたくさん見つけてください。そういう自分になりましょう。」そして「最後に、今回の旅行ではご飯を作ってくれる人など、たくさんの人にお世話になっています。感謝の心をもつことが大切です。最後に合掌しましょう。喜びと感謝と敬いの気持ちをもってありがとうございました!」と最後を締めくくりました。子どもたちは聞き終えると、ずいぶん納得した表情で「おもしろかったね」と感想をお互いに言いあっていました。

 それから二日目の夜以降の宿舎となる「然林房」に到着し、夕食を食べました。夕食は子どもたちにとって食べやすいメニューとなっており、育ち盛りの子どもたちはたくさん食べていました。食事係の子どもたちは準備のお手伝いやあいさつを担当。薬師寺以降は「手を合わせてください。感謝の気持ちを込めて、いただきます!」と、みんなで神妙な顔をしてあいさつをするようになったことが印象的です。

 夕食後は、タクシー班別行動に向けて学年集会を行いました。班別で行動するためにあらためて約束を確認したり、細かな連絡を伝えました。先生から、京都の歴史について話もありました。すると突然、震度3の地震がおきるというハプニングもありましたが、あらためて避難経路を確認する大切さを子どもたちが確認するよい機会となりました。

 さて、この二日間は奇跡的に雨に降られませんでした。三日目は、大徳寺で座禅体験ののち、タクシー班別行動を行います。三日目も同じようにツキの良さが続いてほしいものです。朝食を食べたのち、大徳寺で座禅体験をし、タクシー行動がはじまりました。