小さい秋~紅葉・黄葉の彩り
2014年11月28日

毎日子ども達を迎える木々は秋模様に
朝のお出迎えの時、「校長先生、はい、これあげる」といって、小さな可愛い手のひらの上に乗せた赤く色づいた桜の葉をプレゼントしてくれた子どもがいました。ところどころに黒い染みのような模様があり、また虫食いの穴も空いてはいますが、その葉をかざしてあちこち覗くと、秋深しを感じさせてくれるものを見つけることができました。
植物が紅葉・黄葉し落葉することの仕組みについて、少し気になったので調べてみました。秋も深まり日照時間も短くなり、気温が下がってきますと、光合成が十分に行われなくなり、「省エネ」のために落葉するというものです。気温の低下に伴い、紅葉・黄葉~落葉へと進み、葉緑素が葉から木の幹に移動し、他方、葉の表面で紫外線の作用により、赤い色素の元ととなるアントシアニンが、光合成により製造された糖分を原料に合成され、赤色の元となるとのことでした。

校庭の水たまりに見る紅葉
行く秋を惜しみかつ愛でながら、来る冬への構えを心身共にする時、落ち葉焚きが家の庭先などで行われていたこと、細い煙とオレンジを混ぜたような真っ赤な炎の力強さと暖かさを思い出します。「小さな秋」をみつけ楽しむことは、子どもたちにとっても、むろん私たちにとっても、縁側の陽だまりに身をおくような心地よさを感じるのではないでしょうか。