チャレンジ2022

2022年1月8日

 前日降った雪が小グラウンドに残る中、3学期がスタートしました。新年あけましておめでとうございます。
 今年の干支は「寅」です。昨年の丑年は、先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年だと言われていました。一方で今年の寅年は、虎が持つイメージからなのか、積極的に前向きにチャレンジできる年だと言われています。それは、トラにまつわることわざにも多く見られます。「虎は千里行って千里帰る」は、虎は一日に千里を往復できると言われていることから、活力に満ち勢いある行動力のあるさまのたとえになっています。また、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、虎の住む洞穴に入らなければ虎の子を捕まえることができないことから、リスクを冒さなければ大きな成功を得られないことのたとえになっています。
 2022年はコロナ禍であろうと、子どもたちには大いにチャレンジする年にしてほしいと願います。昨年の『小学校だより』では、コロナ禍だから力を蓄える年に…という話題に触れました。ですから、今年は蓄えた力を前向きに発揮して、「これができた!」と思える充実した1年にしてほしいと思います。
 27日後には北京で冬季オリンピックとパラリンピックが開催されます。選ばれた選手は自らの力でチャンスを掴み、オリンピック・パラリンピックの出場を手に入れたのだと思います。フィギュアスケートで五輪2連覇を果たし、3連覇に挑もうとし4回転半のジャンプにチャレンジしている羽生結弦選手は、“常に課題を持ち続ける” ことを20歳になるときに自分との「約束」としていました。そこに世界で強くあり続けている理由があるのではないでしょうか。
 子どもたちには、蓄えた力を発揮できるチャンスを自ら作れる人になってほしいと願います。人から与えられたものではなく、自ら活躍できる場は自ら手に入れなければいけません。なぜなら新しい扉を開き、まだ見ぬ未来へ一歩踏み出すのは自分自身なのですから。
 湘南学園小学校には、子どもたち一人ひとりが活躍できる土壌が88年の長きに渡って耕されてきました。この地で自身の可能性を芽生えさせた卒業生がたくさんいます。多くの人の学び舎は今年89周年を迎えます。
 ※「小学校だより№15」を一部改編