アサガオの鉢を持ち帰りいよいよ夏休みへ

2015年7月24日

アサガオの鉢を持ち帰りいよいよ夏休みへ
~湘南学園小学校の戦後70年の夏に~

 1学期の終業式を終え、湘南学園小学校の子どもたちはいよいよ夏休みに入りました。色とりどりのアサガオの花は、日本の夏を代表する花の1つといえましょう。この時期、日本各地には「朝顔市」「ほおずき市」「風鈴市」が立ち、人々の目と耳を涼しくさせてくれます。また、いわゆるお祭りに出る縁日には「金魚すくい」も子どもたちのお目当ての1つとしてのお楽しみです。

 今夏は、湘南学園小学校が初めて取り組む「HAYAMAインターナショナルスクールとのサマーコラボプログラム2015」が全学年を対象に実施されます。また、湘南学園小学校「アフタースクール・サマースペシャルプログラム2015」も魅力満載で展開されます。多くの子どもたちが、こうした湘南学園小学校の夏でしか味わえないプログラムに参加し、楽しみ、考え、様々な興味や関心を膨らませて、2学期につなげていって欲しいものです。

 最後に少し先のこととなりますが、夏休み前の最終日記ということで今夏戦後70年を迎えることについて少し触れておくことにしましょう。湘南学園小学校・幼稚園が創立されたのが1933(昭和8)年でした。世の中が戦局悪化に伴う戦時体制へと向かうなか、湘南学園が掲げるあるべき教育の理念や理想の実現に取り組みには多くの困難があったことは想像するに難くありません。子どもたちの全面的な発達を保障するには、また子どもたちの生存権をはじめ人権を守るには、何より平和と民主主義が不可欠だからです。戦局の悪化に伴い戦地での戦死者数のみならず関係するアジア諸国の人々の犠牲者も大きな数字に上ったこと、さらに国内においては空襲被害、沖縄戦の被害、広島・長崎への原爆投下による被害など、戦闘員のみならず非戦闘員である子どもたちの犠牲者も少なくなかったことを決して忘れるわけいにはいきません。総力戦時代の戦争は、戦場と銃後、戦闘員と非戦闘員の区別ない形態として展開されます。こうした多くの犠牲者の上に、戦後の、そして戦後教育の出発があったことを強い記憶としてつないでいくことは、ここ鵠沼に存立する湘南学園小学校の建学の精神を深く理解する意味においても大事なことだと考えるのです。

 鵠沼地域から戦後70年を考える特集を、「あの戦争が終わって…70年」として鵠沼市民センター内の「鵠沼郷土資料展示室」(〒251-0037藤沢市鵠沼海岸2-10-34 電話:0466-33-2002 開館時間:10:00~16:00*月曜日休館 鵠沼海岸駅徒歩2分 ~9月15日まで)にて開催していますので、お近くにお立ち寄りの節には、足を少し延ばして、見学されては如何でしょうか。