荷物を背負って自ら歩く「海の学校」

2016年6月27日

 我が子の成長は、節目節目で感じるものです。

 私の体験では、小学校3年生という段階は、親が子どもに接する中で「子どもが見えてくる時期」だと感じています。
 
 ギャングエイジの時代と呼ばれるだけあって、
「2年生の時と違ってきたな。」
「親の思うようにいかなくなってきたな。」
と、現実と向き合いながら、親自身がやや不安になってくる時期でもあったことを思い出します。
 
 朝、一緒に来たお父様・お母様には、「ここからは学校に任せてください。もう良いですよ。」と声を掛け、後ろ髪を引かれたでしょうが、帰って頂くことにしました。本校に入って、初めての宿泊行事ですから、気が気でなかった親御さんもいたことでしょう。察しました。

 子どもが親と離れて頑張る時に、素早く親が離れることが必要だと感じています。そのことが、子どもの切り替えにつながっていくのではないでしょうか。
 
 親もこの間は子離れしていただき、「ホッとしていただきたい」と、思っていました。いつもいつも全力で子どもを見て、少しご褒美があっても良いでしょう。親にとってもリフレッシュ出来る貴重な時間で、子どもにとっても親から離れる貴重な時間です。
 

 子どもが自力で一歩を踏み出した瞬間を、列の一番後ろから見守っていました。黙々と重い荷物を背負って歩く子どもたち。橋の真ん中まで行くと列から遅れている人を発見。
 
 「列に追いついて。」
 
 自ら踏み出し始めました。
 
 自分で歩くことが大事なのです。
 
 友だち同士で励まし合いながら、自立して進もうとしている子どもたちを見て、「がんばれ」と心で声援を送り続けました。