自然と向き合った「海の学校」

2016年6月28日

 出発の朝は残念ながら「雨」。
 自然現象の「天気」は、やはり思い通りにはいかないものです。
 
 雨が弱まってきた10時頃、小池さんの「今がチャンス」の声に、雨の中カッパを着て逞しく、ヨットハーバーから目的地であるサザエ島へ移動し、磯観察を行いました。
 
 磯観察では、岩・石・コケ、そして海の生き物が相手です。なかなか一歩が踏み出せない人、這いつくばって石の上に四つん這いになっている人、立ち止まってじっくり観察している人、バケツを持ってただウロウロしている人…と様々でした。
 
 足元が滑る中でも、子どもたちはうまくバランスをとっていました。そんな中、両手に荷物を持っていて、滑った時にバランスがとれず、危ない体勢になっている子も見られました。「両手に荷物を持って動いてはいけない」ということを、体験して学んだようです。これも自然と向き合わなければ学べないことでしょう。
 

 午後は、アウトリガーカヌー体験です。沖に動きだすのですから、陸とは違います。頼るものはパドルだけです。子どもたちも真剣。海を相手に、カヌーを押して海辺から海へ移動させます。

「ぶら下がるな。」と、一喝された後は、

「力強く押せ~。」

の声に、心一つに海へ吸い込まれていくようでした。
 
 子どもと同じく低い目線から海を見て見ると、海の迫力がより一層増しました。この大自然と対峙して、「海に向かって叫びたい」と言う子も。
 

 海での日差しは照り返しもあり、かなり大変ですが、磯遊び経験の少ない子どもたちが、自然とたっぷりと向き合うことができたことでしょう。天気の心配はありましたが、雨でも良し、晴れでも良し、様々な状況に対応できる順応性を身に付けた2日間となりました。