“これから”につなげる「海の学校」

2016年6月29日

 昨日に引き続き、「海の学校」の話をします。
 
 本校での初めての宿泊行事。ホームシックが出るのかと思いきや、疲れすぎでコテッと寝ていた子が多かったようです。
 

 宿泊行事は、普段とは違った生活、そして精神的にも一時的とは言え、自立することが求められます。先生の話を聞いておらずに質問が多くなってしまう子など、集中力を切らしてしまう子もいました。普段と違う状況においても集中して、“人の話が聞けるか否か” は大きなポイントでしょう。
 

 たった1泊でも寝食共にする宿泊行事では、家庭での様子が如実に現れます。
例えば、食事の姿勢。正座が出来る人と出来ない人、背筋をピンと伸ばしている人、肘をついて食べている人と、お椀がもてない人、よく噛まずに早食いしてしまう人…など。
「先生、○○とって…。」と言ってしまった女の子が、先生に「今のは違います」と注意される場面も。
 

 2日目の江の島散策ではとにかくよく歩きました。悪天候の場合は、カッパを着て歩きます。

「疲れすぎた~」
「歩きすぎた~」
「もうダメだ~」

そんなこと言ったって進むしかありません。
歩くしかないのです。団体行動ですから。
そして、団体で行くからこそ、味わうことの出来る試練があるのです。

 
「めんどくさいことをあえてする学校です。」
 
めんどくさいことを避けて通らず、徹底的にやることが大事だと考えます。
それが、人として困らない力を身に付けることにつながっていくのではないでしょうか。
 
「学校は、子どもを育てる所である」
 
当たり前のことですが、この当たり前のことを再確認するとともに、3年生の子ども達の成長を感じて嬉しくなりました。