感謝の言葉

2016年9月13日

「校長先生、遅いよ。早く…。」
と、高学年の男の子の声が聞こえ、急いでタオルを持ってピロティに飛び出した今朝。

「ありがとう」
という言葉がすぐに返ってきました。
 
「今日は朝から暗いね。夜みたいだね。」
「横浜はもっと降っていたよ。」
「平塚もここより降っていたよ。」
「海老名も…。」
 
 朝のピロティでは学年が入り交じってワイワイガヤガヤ話が弾みました。私も「おはようございます。」の挨拶をかけ忘れてしまい、元気な1・2年生から逆に声を掛けてもらうなど、朝から大興奮で会話が途切れませんでした。
 

 そんな中、

「晴れの日もあれば、雨の日もあるね。雨ってね、大事だよ。私たちの飲み水がたまるから、いいことなんだよ。だから、喜ばなきゃ。」

と言って、近寄ってきた2年生の女の子もいました。
 
 今日は、朝だけでもタオルを通して「ありがとう」の一言をたくさんの子ども達からもらい、一日ほっこりした気持ちで過ごすことができました。久しぶりの雨に感謝です。

 目には見えないけれど、「ありがとう」を通して大切なものをもらったような、お腹が満たされたような気持ちになりました。朝から暗い一日でしたから、尚更だったのかもしれません。
 

 最近、口から声になって出る「言葉」について、改めて考えています。声になって出てくる言葉は目には見えません。でも、言葉は人を優しくしたり、励ましたり、助けたり、温かくします。反対に、時には人に嫌な思いをさせたり、傷つけたり、ひどい時には命を奪うことさえあります。自分が何気なく使う言葉が、相手にとってどういう意味を持つのか、考えて声に出さなければなりません。
 
 毎日の生活の中で、「温かい言葉」「相手を思いやる言葉」が溢れるような学校でとても嬉しく思いました。

 人から言われて嬉しい言葉には、おはよう、がんばったね、すごいね、すばらしいね、素敵ね、と色々あります。その第1位は「ありがとう」だそうです。
 
 優しく、温かい、相手を思いやる言葉、感謝の言葉をしっかり相手に伝えたい。
 
 今日も校長日記を読んでくれて「ありがとう」。