一食分の食事を作ろう 6年生

2016年10月28日

 『ごはんと味噌汁は、和食の原点なので自分で作れるようになってほしい』
と、1学期に子どもたちが作った『手前みそ』を使って、6年生の家庭科の調理実習が行われました。自家製のお味噌を使っての味噌汁づくり。サツマイモご飯、白菜のチーズ焼きにも挑戦。
 
 味噌汁が基本で、そこに海の幸・山の幸を加えた具だくさんな味噌汁。味噌づくりに挑戦したことをさらに生かす今回の調理実習。この授業を受けて、こんなことを家庭科担当の先生と話しました。
 
●お家の方が和食を作らないと、だしの味が分からない子になってしまうこと。大人になったら取り戻せないこと。
●給食が最後の砦とすると、本校では、カフェテリアからの配食であるスクールランチとカフェテリアランチがあてはまること。
 
 今回の調理実習に参加し、「和食づくり」を大人がやっていかないといけないという気持ちになっています。確かに、昔から味噌汁を飲んでいるとガンになりにくいとも言われ、味噌汁を日常飲むことが大事と言われていますが、子どもたちに伝授していく食の大切さについてまた気づかされました。
 日本人って凄いですね。丸ごと神奈川・藤沢の大地の恵み・幸をいただける味噌汁。大地にしっかり根を張った食材をいただけることを我々大人が見直さなければいけませんね。
 
★授業で分かったことは、
*今回、だしがしっかり出ているので、味噌の量が少なくて済んだこと。
*今の病気の原因となっている塩分・糖分・脂肪分。今回、塩・油を使っていない料理とは凄いです。
*造った味噌は、菌の数が違うとの話があり、授業の終わりに先生が作った手作り味噌をなめて味の違いを確認している子が多くいたこと。本当に味が違いましたから、手作り味噌の味に子どもたちは、何か気づいています。作ったものが身体に良いことも…。
*「ごちそうさま」の意味。色々な人が一つの食材を作ることに関わっていること。作った人がいれば、運んでくれた人もいる。誰かが駆けずり回ったり(走り回ったり)してここに食材があるわけです。今日の野菜の高騰で、家計のやりくりも大変であること。そういうことを分かって食べることは、多くの人への感謝の気持ちにも繋がります。命をいただくわけですから手を合わせ、食べ終わったら心の中でごちそうさまを言える人に育てたいです。
 

 朝から、しっかり食べてくることは基本です。早寝・早起き・朝ご飯です。

「小学生は“本物の味がわかる”大切な時期。“本物でないと味わえない食材そのものの味”を味わせたい。そんなことを意識しながら、頭に刻んで、舌に心に身体にも刻んで欲しいと言う願いがあって、「食の授業」を行っています。」
と、家庭科の品田先生よりコメントをいただきました。

 手作り味噌を生かしての調理実習。今回の授業も良い勉強になりました。母として妻として、キーポイントを教えていただき脱帽でした。「食の伝統」の継承に大いに役立つ授業を受けて、今日は「具だくさんのお味噌汁」づくりを実践してみようと思います。