地域と連携~防犯・防災の集い~

2016年11月21日

 昨日は、本校を会場校として「第11回防災・防犯の集い」が10時から行われました。女優の小山明子氏よるご講演があり、本校にご来園いただきました。
 
 湘南学園近隣の六自治会の皆様が来園され、本校からも理事長、学園長、PTA会長、幼・小・中高の校長が出席し、「南三陸町のその後」をスクリーンで鑑賞し、小山明子氏からは、映画後の講演で「大震災以降 私が心がけている事」のお話があり、3.11東日本大震災の時の話やご近所さんが大事という話がありました。
 
 3.11東日本大震災の起こったあの日、ちょうど自宅にいた時の地震。

「寝たきりの監督を置いては逃げられない…。万が一の時は一緒に死ぬしかない。」
と、死を覚悟したそうです。

 それから、福島の原発の話。大熊町の教育委員長の武内さんへ「何かお手伝いできることありますか?」とお聞きして本を送ったそうです。支援するなら、顔が見える支援をしたいという想い。津波は来ないとは言えない。我々の世代には来ないかも知れないが、子どもの代、孫の代で来るかも知れないと言う話から、地域のゴミ出し2時間(当時当番制)の話など、色々なことを話してくださいました。
 
 特に、小山氏から女優さんなのに、自ら近所のゴミ出し当番に立ったお話にはビックリしました。小山氏曰く

「そのお陰で、主人(大島渚監督)が病気で、その上お手伝いさんまでもが病気とわかり、近所の皆さん・子どものお友だちのお母さん同士が助けてくださったのよ。皆さん、親切にしてくださって嬉しかったわ。学園の保護者は息子のお友だちのお母さん。今もお母さん同士、仲良くしているんです。」
と、地域のおつきあいの大切さを語ってくださいました。
 
 会の終わりに、六自治会の方から「子どもたちへ本を買ってあげてください」と図書カードを頂きました。

 さらに今朝早く「たけのこごはん」の絵本と「君たちはなぜ、おこらないのか ~父・大島渚と50の言葉が書かれている本~」が届きましたので、紹介がてら、子どもたち・保護者にも見えるようにケースに入れます。
 
 小山氏より、最後にこんなお話がありました。
「湘南学園は、地域にありこの地域のおかげで安心して生活しています。みんなが頼りにしている学園なので、益々発展されることを祈っています。」
 
 また、「熊本地震に学ぶ~高齢化率が高い湘南地域ではどうしたらよいか」というテーマで、藤沢市企画政策課 専任研究員の杉渕氏からのお話もあり、地域の担い手が少なくなっている話。将来の戦力となる小・中・高校生の力は大きいことを改めて思い知りました。