2018年度「引き渡し訓練」~責任ある行動~

2018年6月16日

 南海トラフ地震に関する情報として、南海トラフ沿いの大規模な地震発生の可能性が相対的に高まったと評価された場合、気象庁から臨時情報が発表されます。ただし、従来の「東海地震警戒宣言・注意情報」のような具体的な避難指示や準備行動などが行政から出されるわけではなく、各自治体や企業などがそれぞれに対応を検討することになっています。今回は、実際に南海トラフ沿岸で大きな揺れがあり、臨時情報も出されたことから、児童を保護者へ引き渡す判断をした想定で、「引き渡し訓練」を行いました。
 「災害時を想定し、迎えに来た保護者へ安全で確実に引き渡すこと」が本日の目標です。

 湘南学園では、幼小中高1940名の子どもたちと181名の教職員がいます。そこで、災害発生時には「メール配信システム」によって、保護者(4件まで)と連絡を素早く取れる体制があります。
 東日本大震災の時には、電話がつながりにくく、メール配信システムが有効でした。メール配信は、電話とは仕組みが違い、災害時の学校からの情報発信は「メールが良い」との教訓があります。今回の訓練でもメール配信システムを利用して、保護者に連絡をとりました。
 湘南学園小学校の本部(本日は職員室、3階家庭科室、グラウンド)では、メールのキャッチ状況がすべてわかります。今日は30%→50%→60%までは、数秒でしたから、保護者の皆様のキャッチがいかに早いかがすぐにわかりました。ただ、「既読確認」を押していない方が何人もいたため、60%からの数字がなかなか上がらず、「放送で既読確認を必ずしてください」と流しました。
 どこの家庭が、「既読していないのか」「何時何分に既読したのか」がわかるので、既読されていない方は、本当の緊急時にメールが届いたか否かの確認ができずに、子どもが困ってしまうことが予想されます。親の責任として、子どもが「安心」できるように、「いざという時」にお互いが困らないように、保護者と学校で「気づき」を確認しあう必要があります。

 本日は、両親で授業参観・引き渡し訓練に参加された家庭も多く、たくさんのお父様が子育てにかかわってくださること、父親としての役割り、お手伝いではなく「ともに育てる」ことを嬉しく思いました。今日の反省・気づきを活かして、保護者とともに「安心できる学校づくり」に取り組んでいこうと思います。

 家族が一緒にいるだけで幸せですね。親子の会話、夫婦の会話を嬉しそうにしている子どもたちの笑顔や姿がとても印象的でした。
 本日は、ありがとうございました。