今日の出来事 ~地震 ほか~

2018年6月18日

 朝7時58分に大阪を中心に地震があり、今日一日、職員室のテレビはつけっぱなしでした。先生方も地震情報を知るために、テレビのニュースをチラッと見ては通り過ぎていきます。
 登校時の地震。集団下校をさせている小学校、帰宅困難者、電車が動かず川の上の橋を歩いて帰宅する人々の行列、体育館に避難した人、途方に暮れている人々、ブロック塀や家が崩れたシーンなど、大変なことになっていることが夜のニュースでもわかりました。
 地震の時、どのような行動をとったらいいのか子どもたちに伝え、確認していこうと先生方と話しました。ニュースや新聞でも情報を集め、ご家庭でもお子様に伝えてほしいと思います。

 今朝は、ちょっと気になることがありました低学年の女の子が涙いっぱいにして登校してきました。何も言わないので、周りの女の子が察知したようで「先に来て、ごめんね」「おいてきてごめんね」と、声をかけています。「どうしたの?」「先に来ちゃったからさみしかった?」と言っては、背中をさすっています。声をかけられても声がでず、涙ばかりが溢れて、どうしょうもないようでした。私もその場にいましたが、自分たちで解決しようとしていることがわかりました。顔をのぞき込んでは、お友だちの背中をさすり続けています。キャッチボールにはなりませんでしたが、見ている私にもお互いの気持ちが痛いほど伝わってきました。

 大人が何でも声をかけて解決するのではなく、子どもたちに任せた「待つ」時間でしたから、長く長く感じました。子どもたちは、これから色々な困難を乗り越えていかねばならないでしょう。いいチャンス・いい経験の場を、我々大人が先を急いで奪ってはなりません。自分たちで解決しようとする絶好の場を、母親が逐一入るのも違うでしょう。

 20歳を過ぎて社会人になっても「もっと苦労をさせておけばよかった」「大変な経験をもっとさせておけば、こんなに苦しまずに乗り越えられたであろう」などと思うこともあり、親とは勝手なものであるなぁと最近思うのです。
 「本当にわが子のことを思うなら、どうしてあげるのがよいのか、手を出さないことが深い愛情ということもある」と、ピシャリと言われたこともありました。今でもその場その場で考えさせられます。
 今年度は、保護者への講演会を何本も企画しています。皆さまと一緒に「子育て」について考え、学ぶ機会にしたいと願っています。