1学期終業式 ~夏の目標~

2018年7月18日

 子どもたちの1学期の頑張りをまず「認める」ために、早朝一番に「1学期、がんばりました」と模造紙に書いて貼り出しました。一日一日の頑張りを見てきたので、1学期終わりの今日は「よくがんばったね」「えらかったね」「みていたよ」と、伝えることが大事ですから、先生方にも朝の打ち合わせで、子どもたちのがんばりを「具体的にほめてほしい」と話しました。

 明日から44日間の長い夏休みに入ります。節目となる今日の終業式、伝えたい話は3つ。
 1つは、「米一粒(こめひとつぶ)」
 2つは、「有言実行(ゆうげんじっこう)」
 3つは、「ある先生が現在取り組んでいることについてのお話」でした。

 1つめの「米一粒(こめひとつぶ)」は、江戸時代の儒学者であった新井白石(はくせき)氏の「一粒の米」の話で、白石氏が子どもの頃、父親から言われたことです。米びつから米を一粒とっても入れても量の変化はわからない。一日勉強したから利口になるわけでもない。一日怠けたから愚かになるわけでもない。しかし、1年、2年、6年と続けていれば必ず変化が見えてくるというお話で、最後にお米を実際に見せて目で確認してもらいました。

 2つめの「有言実行」ビックマウス!は、連日熱戦が繰り広げられたサッカーW杯ロシア大会の話。ゴールにアシストの快進撃を展開した本田圭佑選手の「有言実行」の話です。本田選手は、サッカーをやっている日本人の中で1番有名な人とある番組で紹介していました。時に“ビックマウス”と呼ばれても、壮大な「目標を口にして」厳しく自分を追い込み、失敗することがあっても再び立ち上がって「目標を語り」、さらに自分を追い込み「結果を出す」と言われていました。ですから6月19日のコロンビア戦で勝ち越しゴールをアシストして、6月24日セネガル戦では絶体絶命のピンチから同点に追いつくゴールを決めた本田選手の姿は、大きな感動を呼びました。
 44日ほどの夏休みの過ごし方も同様ではないでしょうか。「得意な学習を伸ばす」「苦手な学習を克服する」「家の手伝いを決めて継続する」「朝起きる時間を決めて規則正しい生活を続ける」など、何か続けられるものを見つけ、この夏休みに継続すれば必ず得るものがあるはずです。これまで身につけてきた「リズム」を大事に維持し、夏休みの経験・体験が2学期からの学校生活をさらに充実させるきっかけや原動力にしてほしいです。