春のあたたかさ ~たいいくだより~
春休みに入り、年度末の大掃除をしました。
新年度に向けて、備品の不具合を確かめたり、古いものを処分したり、倉庫内の整理整、子どもたちが安全に活動するための大切な仕事です。そんな中、以前の校長日記(2022.3.4)に「昨年の4月に咲き終わったチューリップの球根を、校舎の裏に土ごと投げておいたものがあります。次の春に芽を出して欲しいという淡い期待を持ちながら・・・」という文面があったことをふと思い出しました。
片付け作業をしながら注意深く確認すると、確かに芽が出ています。
「Y君が卒業するまでにチューリップが咲くといいね。」
そんなコメントもありました。
作業を始めた3月末の時点ではまだ蕾のままです。残念ながら卒業には間に合いませんでしたが、その蕾は大きく膨らみ色づいてきています。
せっかくだからと、作業の合間にそのチューリップを観察することにしました。
やっと咲いたのは、入学式の頃です。新しく整備された小グラウンドで、登校してきた子どもたちが思いっきり駆け回っています。
「あ!咲いてる」
チューリップが咲いていることに気が付き、一人嬉しくなりました。
せっかくだから写真を撮りに行こうと外に出ると、2年生になった女の子たちが「どこいくのー?」と集まってきました。
「前に校長日記に載っていたチューリップが咲いたから、写真を撮りにいくんだよ」
そう伝えると「ついて行ってもいい?」と聞かれたので、「いいよー」と一緒に行くことにしました。
子どもたちが普段通ることができない、通路の脇に咲いたチューリップを見つけると小さな歓声が…
「一緒に写りたい♪」というので、一緒にパチリ☆彡 写真を撮りました。
新学期のスタートは、温かな日が続いています。
新しく植えられた植栽の桜も見事に咲きました。
優しく息をすうと「森」の香りがします。この香りを感じることが私のささやかな楽しみになりそうです。
そして、元気に走り回る子どもたちと、そんなグラウンドでの体育が、とても楽しみです。
「空の色や木々の移ろい、香りを楽しみながらの体育もきっと楽しいだろうなぁ~」
そんなことを考えるココロのゆとりを持ちながら、子どもたちとの日々を過ごしていきたいと思いました。