2016 3年生 海の学校 No.3
江ノ島には、天気が悪くても安全に海の生き物を観察できる場所があります。それが「サザエ島タイドプール*1」。コンクリートで四方が固められ、数カ所から海水を引き込んでいます。海水の入口には扉があり、波がきても必要以上に入らないような仕組みになっています。
人工的に作られた環境ですから、自然のタイドプールと比べれば、生き物の種類や数は少ないです。しかし、波などの危険からは守られており、雨が降っている中でも、安全に観察できる貴重な場所です。
子どもたちは、さっそくサザエ島で活動をはじめました。先月、磯観察を経験しています。生き物を見つけようと、岩の下、窪み、潮だまりを一つずつ調べていきました。すると、たくさんの発見がありました。浅い海底から貝を掬いとる子、岩と岩の間に見つけたカニを取ろうと四苦八苦している子、エビが動き出すまでじっくりと構えている子。
発見があった子は、小池さんに聞いていました。
「この貝は生きているのかな?」
「お、この貝は生きているよ。二枚貝だね。にょろにょろと、貝の間から出てきているよ」
「小さいカニを見つけた!」
「すごい!よく見つけたね。じーっと待っていると、岩の間から出てくるでしょう」
数は、多くありませんでしたが、生き物を見つけることができました。見つけた生き物は、友達同士で見せ合って、発見の喜びを分かち合っていました。
最後に、みんなで集まって、どんな発見があったのか小池さんが紹介してくれます。
「みなさんは、見つけるのがとても上手です。みなさんといると、いろいろな生き物が見られるのでとても嬉しいです。」と小池さんに褒めていただきました。最後に、生き物をもとの潮だまりに戻して、お別れをしました。
*1タイドプールとは、潮だまりのこと。岩礁や干潟において潮が引くときに海水が取り残されるようなところをいいます。