オリンピック金メダリスト金藤理恵選手が来校!<後編>

2017年6月7日

給食を食べた後には、二人のトークショー。司会の桐原さんとともに、お話をしてくださいました。

まずは、小学校の思い出。後藤シェフが、「ソフトメンという、うどんに似た麺が給食で出た。そこにソースをかけて食べたことを良く覚えている」と話すと、金藤選手は「私は、キノコがキライだった。給食に出たときには、先生が量を半分にしてくれて、がんばって食べた」と話してくださいました。

運動については、金藤選手は「水泳は小学校3年生のときから。バレーボールやスキーも楽しんでいた」と水泳以外の競技も挑戦していたことが紹介されました。後藤シェフは、「勉強よりも美術や技術の教科など、手を動かすことが好きだった」と今のシェフの仕事につながる経験を話されました。

金藤選手が金メダルをとったときの泳ぎをみんなで見ました。
「ゴールした後、掲示板を何度も見た。自分の名前とタイムを何度も確認してからやっと実感した」「2分20秒を切らないと金メダルは無いと思っていたから、自分のタイムを見てこれでいいのかなという思いもあった。でも、泳いでいるときの水感(水に対しての泳ぎの感覚)は良かった」
といった話もありました。

そして、「緊張は悪いことではない。むしろ、とても良いことだと思う。それは、”緊張しているということは心と体が準備OKだ”ということだからです」と、さすがメダリストだと思わせる発言もありました。

さらに、金藤選手による、水泳教室も行われました。クロールと平泳ぎのポイントを、実際に体を動かしながら教えてくださいました。子どもたちも、なるほどと納得の様子です。また、今回のイベントは、日清オイリオグループ(株)のご協力により実現しました。日清オイリオの方から、バランスの良い食事の大切さについて、あらためて子どもたちに説明もありました。

最後の質問コーナー。子どもたちから様々な質問が飛び出しました。
金藤選手に「水泳の”選手”になろうと思ったのはいつですか」と質問。「ふりかえってみると小学校3年生の水泳を始めたときからかもしれない。卒業文集には、オリンピックのことを書いていた。目標や夢は、信じ続けると良い結果を生むと思うから、みなさんも目標や夢を大切にしてほしい」と金藤選手の返事でした。また、「練習はどれくらいしますか」との質問に、「一番泳いだのは、一日30キロメートルを7時間かけて泳いだとき。2008年12月24日と25日でした。そのときの達成感は大きくて、今に生きていると思う」と答えると、そのすさまじさに子どもたちからどよめきが起きました。

後藤シェフには、「一番つくっているメニューは何ですか」と子どもから質問があり、「イタリアンレストランのシェフだから、一番はパスタ。シチリア島で学んだウニとレモンを使ったパスタをよく作っているよ」と答えられました。また、「どうして”イタリアン”のシェフになったのですか」と質問が。シェフが「20年前は、丁度イタリアンレストランがとても流行っていた。だから、そのときにイタリアンをやりたいと思った」と正直なお答えがありました。こちらの回答には、子どもたちと一緒に聞いていた保護者の方々からどよめきが起きました。「もう一つ理由があって、父がスパゲッティやさんをやっていた。子どものときにスパゲッティを週4回くらい食べていたから、それも影響があった」と付け足しされていました。

最後に、お二人からのメッセージ。
後藤シェフからは「食べてもらうために、何十時間も準備をする。食べてもらえて、良かった、おいしかったと言ってもらえると、とても嬉しい。そして、そういってもらえるような仕事に誇りを持っている。みなさんも食べることを大切にしてください」と話されました。
金藤選手からは「今日は、皆さんから声をかけてもらえて嬉しかった。皆さんが勉強をがんばるのと同じように、おうちの人も食事を用意するのにがんばっている。だからがんばって作ってくれたものは、おいしく感謝しながら食べよう。嫌いなものも一口挑戦してみるとよいね」と呼びかけられました。

子どもたちから代表者1名がお礼の言葉を述べて終わりです。クラス毎に写真を撮影してから、金メダルも少しだけ触らせてもらえました。握手した子どもたちは、大興奮! 握手した手を洗わないぞとつぶやいていました。

おいしい給食を作ってくださった後藤シェフ、大切なことや泳ぎ方を教えてくださった金藤選手、また、実現にむけてご協力いただきました皆様、どうもありがとうございました。