2017 3年生 海の学校 No.2

2017年6月23日

 1日目の活動は、3クラスそれぞれに分かれて順番に行います。

 まず紹介する活動は、アウトリガーカヌー体験。湘南アウトリガーカヌークラブの皆さんと協力して海に出かけていきます。

 アウトリガーカヌーとは、カヌー本体の片脇あるいは両脇にアウトリガーと呼ばれる浮き材をつけたカヌーのこと。南太平洋などで主に用いられているそうです。木材をつなぎ合わせて船を作ることが技術的にできなかった時代、丸太をくり抜いて舟をつくっていました。しかしそのような舟は、不安定で転覆しやすいものでした。そこで、安定させるため浮力をもつ材を脇につけて、波に対して安定したり、うねりをうまく逃したりするような工夫をしたのです。今では、アウトリガーカヌーと呼ばれ親しまれています。

 江ノ島には、アウトリガーカヌーが置いてある秘密の場所があります。参道を上っていき小路を入っていくと、視界が開く、海に出たところ。そこで、小林コーチをはじめ皆さんから教わりました。

 まずは、安全にできるように、ビーチクリーンをしました。前日の嵐で浜辺に漂着した様々なものを拾い集めて、ゴミ袋にまとめていきました。ペットボトルなどゴミもあれば木の枝や海草などがありました。クラゲも打ち上げられていたので、ちょっと触ってみるとプニプニしていました。中には、ガラスの破片などもあって、みんなで一生懸命にキレイにしました。

 一段落したところで、さっそくカヌーの乗り方を教わります。はじめに、ライフジャケットの着方を教わりました。もし、海に落ちてしまったとき、命を守ってくれるのはこの道具です。丁寧に付けました。

 続いて、パドルの使い方を教わります。カヌーは子どもたち6人とコーチ1人の7人で乗ります。気持ちを一つにして漕いでいくことが大切です。パドルは、左右で漕ぐときに持ち手が変わります。声を出しながら、何度も何度も練習しました。そして、準備万端。

 波は、落ち着いていて、風も穏やか。みんなで、カヌーに乗り込みました。一生懸命にパドルで水をつかみ、艇を前に進ませます。海面を気持ち良く滑っていくと歓声がわきます。協力することも大切。声をそろえて、パドルを動かしていきます。

 潮風の香り、波を受けて揺れるカヌー、コーチの「ハップ」というかけ声に合わせて「ホー」と応える子どもたち。海面の上を楽しみました。

「また、乗りたい!」
「もっと遠くまで行きたいよ!」

 浜に戻ってきた子どもたちから、そんな声がたくさんありました。

 最後に、教えてくれたコーチに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。

*担当者のクラス配置により、写真が偏ります。あらかじめご了承ください。