1年生と6年生

2021年4月12日

 6年生が1年生のお世話をしてます。
 6年生は口を揃えて「1年生かわいい!」と喜んでいます。
 湘南学園小学校では「1・6の関係(いちろくの関係)」や「きょうだい関係」などと呼んでいます。6年生から見て1年生は「担当の子」になるわけですが、それはまるで本当の「きょうだい」のようです。
 朝から1年生を待つ6年生の姿があります。
 玄関で下駄箱の場所を一緒になって探してあげている6年生がいます。
 教室で丁寧に名札をつけてあげている6年生からは優しさがあふれています。
 早速小グランドで一緒に走っている様子も見受けました。
 朝の歌を歌ったりと、1年生は6年生とともに学校生活に慣れていきます。

 今年度の6年生は、4年生のときに僕が担任をしました。だから、よく知っている元気のいい男の子が、1年生の前でたじたじしているとクスリと笑ってしまいます。1年生を相手に思うようにならないことがあるでしょう。悩んでしまうこともあるでしょう。そんなときは、同じように1年生のお世話をしている仲間に相談すればよいのです。1年生のために努力する力は自分自身の生きる力となるはずです。

 1年生と6年生との関係は1年間を通して続きます。
 その深さゆえ、卒業式の日には6年生との別れを悲しみ1年生は涙するのです。
 淋しさ募る涙ですが、僕の目には温かい涙が頬を伝っているように見えます。