学び舎も粧う秋
今年もピロティにあるモミジが色づいてきました。
これは僕のささやかな楽しみでもあります。時々子どもたちにも教えてあげます。
学びの森も木の葉が落ち始め、木の実がたわわになりました。
今の校舎を建てるときに学びの森が誕生しました。その際、鵠沼に自生している樹木と同じものを中心に植えました。それ以外にも実がなる木がたくさんあります。
柿やカマツカはメジロやシジュウカラなど野鳥の餌になっています。
アセロラの実がありました。(右写真)「あのアセロラだよね。」と自分に言い聞かせ口に入れてみました。雑味はあったものの、味は確かに「あのアセロラ」でした。(笑)
小学校時代は里山の味を上級生から教えてもらいました。アケビや桑の実の味を知ったのも下校途中でした。
1年生は教室前の畑でサツマイモを収穫しました。。サツマイモは土の中で子どもたちに掘られ、秋のやわらかな陽を浴びて喜んでいるに違いありません。
この時期は来年度の新1年生の入学試験があります。
卒業生が自分の子を連れて受験に来てくれています。三世代目だという話も聞きます。ありがたいことです。創立から88年。校舎は建て替えをしてきましたが、何世代にも渡って入学してもらえるのは学びの本質が今も昔も変わらないからでしょう。
自分が育った学び舎で、我が子を学ばせたいという願いが湘南学園の歴史のひとつになっています。母校とはよく言ったものです。
毎年新入生を迎え入れる校舎も、季節や時間によって様々な表情を見せてくれます。
空気が澄んだ日に屋上へ上がると、江ノ島、富士山、丹沢山系の連なりが一望できます。
校舎の向こうに見とれるほどの夕焼けが広がる日は、音楽室の窓にも夕景が映ります。
夜は幼稚園の園庭にある木々がライトに照らされ、影絵のように校舎に映っています。
最近、学校で歳時を感じています。