授業を研究する

2021年11月6日

 6年くすのき組で研究授業が行われました。研究授業とは、よりよい授業の在り方を求めて、研究主題を立てて研究的、実験的に行う授業をいいます。研究授業は学校内で行う場合と、外部に開放して行う場合とがあります。今年度は学校内の研究授業です。全部で18人の教員が研究授業をしました。研究主題は「豊かな学びをめざして-子どもを中心とした授業づくり-」です。

 くすのき組では高橋航先生が算数の「比と割合」の授業をしました。私たちは導入という言葉を使っていますが、子どもの関心と意欲を高めるために、授業への導きをどう提示するかは重要です。くすのき組はオリンピックの金メダルの話題から授業が始まりました。メダルの話を導入に使ったのも、今年がオリンピックイヤーだったからこそです。授業のアプローチは身近なものほど子どもたちの興味が湧き立ちます。授業づくりにあたり、高橋航先生は一人ひとりの顔を思い浮かべながら考えたに違いありません。今日の算数は分布をもとに円グラフを作成し、情報をもとに課題を分析し、自分の考えを持てることが目標です。
 子どものやりとりを中心に、子どもと子ども、先生と子どもの関係性あっての展開はくすのき組ならではでした。そして、算数の授業でオープンエンドにしたことは、ひとつのチャレンジだったと思います。次への課題が生まれる一方で、授業が終わった後も子どもたちの思考は止まらなかったと聞きました。

 湘南学園小学校の過去の授業実践記録には、折節の先生たちのチャレンジの軌跡が数多くあります。これまで重ねてきた一つひとつの授業が、財産となっているのを感じます。そして、どの記録を見ても、そこに子どもの姿が必ずあるのです。「これを学ばせたい、学んでほしい。」という願いが込められています。まさに、「子どもを中心とした授業づくり」ばかりです。これからも心に届く授業をして、子どもたちを幸せにします。