「黄色のお弁当箱」、いよいよ子どもたちへ

2014年6月6日

 2013年11月に湘南学園は、創立1933年から数えて80周年を迎えました。それを記念する様々なイベントが卒業生であるミュージシャンの平尾昌晃さんや指揮者の尾高惇忠さんらのご協力をえて数日間にわたり盛大に繰り広げられました。
 その80周年を記念する事業の1つとして、同窓会からの基金をもとに湘南学園の食育の思想を体現した「カフェテリア」が建設され、この4月より本格的に営業が開始されています。その運営の中心は「NPO湘南食育ラボ」です。湘南学園PTAとOB・OGの関係者がその運営や実際の実務にあたり、子どもたちに安心安全の食を「地産地消」の視点もふまえて提供していただいています。
 いわゆる学校食堂の経営は、営業時間の短さ・営業日数の少なさ・提供食数の少なさなどからみて、価格が高い・量が少ない・バリエーションに欠けるなどの問題を抱えています。民間の業者さんにお願いするには、この問題解決の対応を学校としても提示しなくてはなりません。
 そこで、湘南学園は、「NPO湘南食育ラボ」という発想と食育実践に思い当たったといいます。子どもたちのあるべき食は自分たちで!という考えから始まり、PTAをはじめ湘南学園にご縁のある有識者の皆様のご協力をえながら、食材を含めて全体コストを赤字にならない程度まで上げて、食育の観点に加え、子どもたちのニーズも取り入れたメニューを鋭意開発しています。
 現在「カフェテリア」は、主に中高生や教職員、保護者などの昼食やPTAのお茶会、またアフタースクールのおやつ提供などの利用に供されていますが、加えて、湘南学園小学校の子どもたちへのお弁当配食の試行が開始されることになりました。むろん、保護者の皆様の子どもたちのことを考えた愛情いっぱいで配色豊かな栄養バランスにとんだお手製弁当はありがたく、また子どもたちの健康にとって大事なことです。ただ、ご家庭で何らかの事情により子どもたちのお弁当をつくることが難しい場合、「NPO湘南食育ラボ」が調理した「カフェテリア」特製小学校お弁当の配食をうけることができる体制を整えておくことは、保護者の皆様の食育サポート体制づくりとして安心感を与えるものになるでしょう。校章入り黄色の可愛らしいお弁当箱が子どもたちの手元に届く日も間近です。ご期待ください。