湘南学園小学校 児童会総会

2015年5月22日

湘南学園小学校児童会総会
~「たてわり活動」の役割~

 湘南学園小学校2015年度第1回児童会総会が行われました。湘南学園小学校が目指す児童会とは、『豊かな学力』の土台となる、児童同士の関係性の構築にあるといってよいでしょう。湘南学園小学校児童会は子どもたちによって組織され、湘南学園小学校の教育環境の充実と向上のために様々な課題を自分たちで発見し、話し合い、協力をしてその課題解決をする活動を展開します。児童会の運営は、発達の幅のある子どもたちを対象にすることもあり、高学年がリーダーシップをとって進めていきます。

 では湘南学園小学校児童会の特徴を見てゆくことにしましょう。その1つは、「班活動(たてわり活動)」と呼ばれるものにあります。4月の交歓会から始まり、鵠沼海岸で砂の造形を楽しんだ後、班で昼食を一緒に食べ、6年生が考案したゲームなどに取り組み交流を深めていきます。いわゆる異年齢交流がこの活動のなかで歴史的に形作られてきているのです。また、「班活動(たてわり活動)」は、集団行動やそこで果たす役割を学ぶ絶好の機会でもあります。1年生と6年生は特に絆ともいえる結びつきをもちます。入学後の新1年生の朝の支度や学校生活の過ごし方、掃除の仕方などを丁寧に6年生が教えてくれます。そんな6年生のお兄さんやお姉さんを新1年生は慕い、尊敬するようになっていきます。同窓会の皆様は大変仲の良い関係を築かれていますが、その遠因の1つはここにあるようです。

 その特徴の2つ目は、「専門委員会活動(特別活動)」にあります。それは子どもたちをとりまく教育環境のなかで、学校での学びや遊びを楽しくするため、子どもたちの力で学校を創造していく場といえます。専門委員会には、執行、学級、放送、図書、飼育、園芸、音楽、体育、集会、広報、保健、エコスクールの各委員会が組織され、高学年が担当します。

 児童会総会の場では、こうした各委員会が今年度目指す活動内容について、報告し、質疑、そして全体確認をとることになります。なかでも「エコスクール委員会」は、グリーンフラッグ2015の認証を得たこともあり、意気高く堂々たる主張でした。そして最後に、児童会や学校への要望ということで、意見をいただくことになります。子どもたちから出される要望に耳を傾け、それに答えることは、嬉しくもありまたなかなか緊張する場面でもあります。要望の1つとして施設設備利用に係るものがありました。そうした要望に対して「そのようにします」と返答をしたいのですが、実はなかなか難しい要望なのです。湘南学園小ホールは、教科授業に、学校や学年そして地域の行事に、アフタースクールの活動に、そして中学のクラブ活動にというように、最も利用頻度が高い教育活動の場となっているのが現状です。話し合い、優先順位を決め、シェアしながらその施設設備を有効利用するという、多少面倒な手続きから、子どもたちはきっと何かを学んでくれることでしょう。

 このように、湘南学園小学校では、子どもたちの自主性を尊重し高めていくため、様々な学校行事でも児童会が活躍しています。