考える授業 算数の授業参観②

2016年10月26日

「やぁ、みんな。この前はウサギさん達のおかげで…。ところでこの間、湘南の町を散歩していたら、君たちの先生3人がニコニコして、校長先生と寿司屋に入っていくのを見たよ。」

という話が2年にじ組の教室から聞こえ、子どもたちが笑っています。
 担任の先生は続けてお手紙を読んでいるではありませんか?正直、ビックリしました。どこで見られたんだろうと思い、思わずベランダ側の窓から、お教室の中を覗き込みました。私に気づいた子どもが、こちらを見て笑い、また盛り上がり、笑いが連鎖しています。
C:「先生、ホント?」
 
 まだまだお手紙は続きます。

T:「校長先生は、2年生からもらったお手紙ですっかりごきげん。それでごちそうしてくれることになったらしい。それにしてもよく食べていたよ。大きな口でパクってね。みんなでどのくらい食べたか数えてみよう。でもね1年生みたいにぜんぶ足し算をしてはダメ。あれを使ってね。そして、しっかり式も書いて頑張っておくれ!校長先生がいくら払ったか式を書いてみよう!」


 そして『湘南おっとり寿司』の登場。

C:「キャー、ワー、美味しそう!」
美味しそうなお寿司を前にみんなの顔がほころびます。

T:「たし算を使わずに、アレ使ってね。」
C:「アレ?」
一人ひとり考えています。

T:「1分間、相談してください。みんなで考えて。」
今度は班の中で、自分の考えをOutputしていきます。黒板を指さしながら、隣の人とやり取りし、一人ずつ発言していきます。


T:「アイデアがある人?」
今度は、自分の考えを大勢の保護者の前で発言することに。お互いにドキドキでしょう。大人もいる中でのOutputはかなりの勇気も必要。紙切れに書いてあるのに…。ノートに書いてあるのに…。なかなか手は挙がりません。

C:「お寿司2貫がこれだけあるよ。」
C:「3貫、3貫、3貫…となっている。」
C:「3の段と2の段と1の段でいい。」
 皆さんの前でOutput。

T:「では、ノートに書いてごらん。」
 
「先生、できた。」「はい、先生できた。」「先生!」「できた!」

 張りのある声が教室中に響き、次から次に手も挙がります。生活の中で、必要だから勉強していることがわかり、身近な題材・日常の子どもたちの目線におろしたわかりやすく丁寧な授業でした。丁寧な授業は、子どもたちにも大事にされている感が伝わります。
 
 やはり、『学ぶって、たのしい。わかるって、うれしいな。』