タケノコをかこう ~絵手紙風 3年生~

2018年4月19日

 すっかり春になりました。
「タケノコを裏山で掘ってきました」
「息子と実家の山に行って、親子で掘ってきましたよ」
と言うお父さん。タケノコをカゴや袋に入れて、朝からお子さんと一緒に登校する際に持ってきてくださる親の姿を見ておりました。今年は25個のタケノコが図工室に集合。子どもたちもタケノコを「見て・嗅いで・持ち上げて」大喜びです。たくさんの方にご協力いただき、ありがとうございました。

 今日は「春の臭い」とも言える「タケノコの臭い」を感じたくて、図工の授業に出てみました。「授業中だからね」と発見したことをそっと、
「校長先生、タケノコがキラキラしているよ」
「タケノコを食べるのは好きだけど、臭いが嫌な子がいるよ」
「持ってみたら、重たくて驚いたよ」
「生のタケノコはどっしりしているね」
「モフモフしていて気持ちいいな」
「よく見たら、毛が生えているよ」
「タケノコ食べたいな」
と、教えてくれました。実際に触って、嗅いだからこそ、分かったことがありました。
「こんな臭いなのか?」と確かめた子の発見が連鎖していました。

子どもたちの絵手紙には、
・おおきくなあれ(大きくなあれ)
・のびのび成長しよう
・ぽかぽか春です
・すくすくそだとう
・君は力強いね
など、思い思いの自分の言葉が、(力強く・ふんわりと)添えられています。じっくり考え込んで、これから書く子もいます。

 授業が終わって、感想を聞くと、
・タケノコの線をを書くのが大変難しかった。
・2年生の時には、大きくタケノコを描いたけど、3年生になったら小さい紙に描かなくてはいけないから大変でした。
・下書きで形を作るのが難しく、ピシッと書かなければと思ったが、なんだか「ふにぁ」となってしまい、難しかったです。
・ハガキサイズで小さいので、難しいと思いました。
・タケノコは、キラキラ光っていて、触ったら冷たかったです。きっと、冷蔵庫に入れていたんだと思いました。
という3年生。

C:「定規を使って書いて良いですか?」の質問に、
T:「まっすぐですか?よく見て」と先生が答える場面もあり
C:「なるほど」

 パレットにピンク色を載せている子も2人発見。
C:「茶色にも段階がある」
T:「焦げ茶色は多いのに、ピンク色を見つけた人もいて“いい発見”になっています」と自信につながる言葉を先生から。

 タケノコを前に、「春」を感じながらの授業。「忘れていた何か」を発見し、充電されたようです。見て・嗅いでいる子どもたちに、季節を楽しむ時間を持つことは大切と感じ取りました。親子での会話もきっと広がるはず。タケノコご飯が食べたくなりました。