納得のいく新校舎 ~児童の変容~

2018年6月28日

 学校説明会で、校舎建設に興味をお持ちの方から、どのように造ったのですかと、質問を受けることがあります。今日は、懐かしい写真を見つけました。新校舎を建てる前の写真で、西校舎2・3年生の上の屋上から撮影した1枚です。

 そういえば、新校舎ができたことで、児童の変容が見られました。
・朝早く登校する児童が増えたこと。
・メディアセンターを利用し、読書量が2倍近く伸びたこと。
・PCで調べ学習をする子が増えたこと。
・校内のスペースに余裕が生まれ、怪我が減ったこと。
などが上げられました。快適で居心地の良い場所が増えたことで「学校が楽しい」と答える児童も増えたのです。

 先行して行われた中高建設の時に小学校建設を進める計画もありましたが、「納得のいく校舎を建てたい」との想いで、とにかく時間をかけて教職員で検討しました。当時の理事会も根気強く小学校の先生方の想いに寄り添ってくださり、丁寧に時間をかけて一つひとつ進んでいたことを思い出します。

 設計段階では2008年に教員が主体となってまとめられた「基本計画報告書」を具体化し、数回にわたって教員へのヒアリング・説明を実施。児童向け全校アンケート(2回)や備品選定への立ち会いなど、皆様からの声を広く取り入れました。

 建て替えは、約2年半かけて既存校舎を段階的に解体しながら行われ、工事は2期に渡り、2011年3月には1期工事として「教室棟」が完成。2期工事では、「小ホール、プール、特別教室」を建築し、2012年8月28日に竣工式を小ホールで迎え、新校舎すべてが完成したのです。

 大切に使うことを子どもたちに伝えていきます。