近所に愛される学校・子どもに 

2018年7月2日

 「登下校時の子どもの安全確保に関する関係閣僚会議」が5月18日に開催され「登下校プラン」として社会全体で子どもの安全を守るため、この対策に迅速に取り組むこととする旨の文書が届きました。今年5月、新潟市において、下校途中の7歳の児童の未来ある尊い命が奪われるという、痛ましい許しがたい事件が発生したことからも防犯対策を強化することが急務というものです。

 子どもの被害は、特に15時から18時の下校時間帯に集中している傾向にあること。従来は「地域の子どもは地域で守る」という観点から、地域の現場において多岐にわたる努力がなされてきましたが、「防犯ボランティア」が高齢化し担い手が不足しているという課題、共働き家庭の増加に伴い、保護者による見守りが困難となっていること、放課後の時間を過ごす子どもの増加など、下校・帰宅の在り方が多様化していることも考えられます。「地域の目」が減少した結果、最寄り駅から自宅まで子どもが一人で歩く「一人区間」において「見守りの空白地帯」が生じているというものでした。

 そういえば、先月6月に行われた鵠沼地区防災協会主催の第1回「地域安全推進会議」で、藤井会長から「どんな時でも近所の声掛けが大切」との話を思い出しました。また警察からも「無関心が一番怖い。早めに芽を摘むこと。気になることは電話をしてほしい」との呼びかけもあり、鵠沼地域の皆さんと手を取り、声を掛け合って子どもたちを守っていくことの必要性を強めました。

 鵠沼地域の各学校長(鵠沼中学校・鵠沼小・鵠洋小・鵠南小)の話も聞きながら、地域の皆様の「見守り」があるからこそ、安心して登下校できていることに改めて感謝し、防犯の関係者の皆さまへ「ありがとう」の気持ちをお伝えしました。

 先週、赤い自転車に乗った消防署の方が、二人体制で湘南学園の周りを巡回していました。声をかけて名刺交換をしたのですが、「日中も子どもたちの安全のために、時間があれば巡回しています」「海の方から鵠沼辺りまで巡回します」とのことでした。警察の方もバイクで夜の見回りをしてくださっています。大変ありがたいです。

 今日も5時のアフターの随伴に来てくださったのは、元PTA会長の田辺様。子どもたちが安心して下校できるのも後援会・同窓会の方々のおかげです。いつもありがとうございます。地域と共存する学校に子どもたちを通わせているのですから、近所の方からも愛される子ども・保護者、愛される教職員・学校でなければならないと思っています。