三井先生の壮行会をしたよ 〜ファイト〜

2018年11月7日

湘南学園小学校には、日本チャンピオンの先生がいます。
11月にオーストラリアのアデレードで行われる「ライフセービング世界選手権大会」に出場するので、今朝の全校集会「歌の練習」の後に「三井 結里花(みつい ゆりか)先生の壮行会」を行いました。
「壮行会」をやる経験というのは、人生の中でそうあるものではありません。私には、日本チャンピオンのお友だちや先生、世界チャンピオンのお友だちがいたので、何度か壮行会に参加したことがありました。今日は、湘南学園小学校らしい「壮行会」ができたと思います。

7月、1学期の終業式で三井先生の実績を子どもたちに紹介したので、2回目の今回は映像を用意して、三井先生が取り組んでいる「命を守る競技~ライフセービング~」について子どもたちに伝える機会としました。DVDを用意してくださったのは、広報の先生。教頭先生が司会で「ライフセービング」競技について、映像を見せながら紹介していきます。

【第1部】は映像を使って①「競技について紹介」②三井先生紹介

江の島の見える西浜海岸を走って旗を回ったり、ボードを持って海へ入水している様子が、空から撮影されています。ドローンを飛ばしたのでしょう。
軽快な音楽に乗って、今まで見たことのない競技スポーツを1年生から6年生の全員が集中して見ていました。
「あっ海だ。 砂浜だ」
「江の島だ」
「へーホ~」
と、うねりに似たような声が漏れてきました。

映像も切り替わり三井先生が映像に登場し、海について語り始めると「三井先生だ。すごい」「えっ」「ホ~」と、どよめきました。

【第2部】は、私から三井先生へインタビュー。

(1)ライフセービング競技とは簡単にいうと、どんな競技ですか??
→人命救助を目的に鍛え上げた力を競い合う競技です。
映像の中にもあったように、溺れ役を救助役がいかに迅速に、安全に、確実にレスキューできるかを競い合う種目などがあります。

(2)どんな大会に出場するのですか?
→ライフセービング競技の中で世界最高峰の大会であるライフセービング世界選手権に出場します。50カ国以上の国が集まり、一カ国男女合わせて12人のチームで編成され、総合得点を競い合います。

(3)どこで行われるのですか?
→オーストラリアという国です。オーストラリアのアデレードで行われます。
地図でいうと日本の下です。

(4)目標は何ですか??
→個人種目の「オーシャンウーマン」ではメダルを獲得することです。
団体種目では金メダルの獲得を目指して今まで準備してきました。

先日10月21日の朝日新聞に、「海を読む 救助の心で」三井先生の記事が大きく掲載されたことも付け加えました。

【第3部】は、子どもからの言葉とコール、花束贈呈

子ども代表の言葉を届け「三井先生、ファイト!」とエールを全員で届け、最後に花束を贈りました。

私もライフセーバー活動(救助)をしていた時期がありました。また救助されて助けられたこともあります。大自然の海に入ると孤独との闘いです。世界の50数か国の代表選手と競技で競う三井先生。勝負する三井先生に「私たちの想いも一緒に、会場入りしてほしいと思いました。ですから今日は、朝から毛筆で想いを込めて、模造紙に「書くこと」に集中しました。

人が頑張るには、「やさしさ」が必要です。厳しい練習に耐え抜いて、現在7連覇中の三井先生。
精一杯競技に集中し、つらくなった時に、今日のみんなの「三井先生、ファイト!」の声が聞こえたらいいなぁと思います。心からの拍手と心からの声援を送りました。

「未来に活躍する子どもたち」の記憶に残る場面であったかもしれません。

教育とは、心に残ったものだけが財産です。他のことは忘れても今日の壮行会のことをずっと覚えている人がいるかもしれません。そして、日本を代表して世界で闘う先生がいたことが記憶の隅に残ったなら、ぼくも私も挑戦しよう、冒険しようと思えるかもしれません。未来を生きる子どもたちへ。