「世界で銀」~三井結里花先生~

2018年12月3日

湘南学園小学校の三井結里花先生が、ライフセービング世界選手権(Lifesaving World Championships2018)に出場して、結果を出しました。「河本先生、世界で2位でした」との報告に、「えっ!、やった!」と、思わず拍手を送りました。
日本を背負い、オーストラリア(アデレード)の海で仲間とともに力を合わせて、闘ってきた三井先生です。本当に良かったです。「三井先生、おめでとうございます!」
大会の写真を見せていただきながら、インタビューしました。

~三井 結里花先生からの報告~

5日間大会が行われ、私は全部で12種目、予選から決勝を合わせると約20本のレースに出場しました。その中の1日目に行われた団体種目のSERCという競技で、銀メダルを獲ることができました。

SERCとはシミュレーテッド・エマージェンシー・レスポンス競技といい、事故を想定した場面を、2分以内に4人一組で救助を行います。「いかに安全に確実に迅速に、救助し、手当てをすることができたか」を採点されて順位が決まります。
この競技は、金メダル獲得を目標に準備してきました。今までの大会結果を分析し、自信が持てるまで練習を積み重ねてきたのですが、日本チームの中でも日本代表選手として出場しているので「絶対に金メダルを獲らないと」という気持ちに押しつぶされそうになりました。しかし、スタートの合図がなると練習してきた通りに自然と身体が動き、冷静に行動することができました。金メダルこそ獲得できませんでしたが、やり残すことなく本番を迎え力を発揮できたので、この結果が自分たちの実力だと認めています。

私自身が一番得意としている個人種目「オーシャンウーマン」という競技は最終日の最後に行われました。50年ぶりの台風が来て、海の状態は変わり、風や波が強く、非常に難しいコンディションとなりました。

決勝のレースで、スタート直後に他国の選手と接触があり出遅れてしまい先頭の選手が見えないほどの差をつけられて身体も心も苦しい状況でしたが、ふと、応援してくださった皆さんの顔が脳裏に浮かび「最後まで何があるかわからない」と自分に言い聞かせ、持っている力のすべてだしきることができました。
自分自身の目標に向かって出場したレースでしたが、「応援してくださった皆さんの笑顔が見たい!」という強い気持ちで最後までねばることができました。
本当に応援ありがとうございました。