絵画の部で「文部科学大臣賞」受賞~訴える力~

2019年1月29日

1月27日(日)に、静岡県熱海市にあるM0A美術館で行われた表彰式に参加してきました。

MOA美術館全国児童作品展は、今年で第30回を迎え、海外11カ国31会場を含む418会場で開催し、応募総数456,646点、参加校数9,431校。絵画作品は、国内外から31万点余りもの出品があり、小学生の絵画作品展としては国内最大級大規模のコンクールとなっています。未来に羽ばたく子どもたちに、夢と希望を与えられる児童作品展として、21人に1人が応募しているコンクールです。
その中から本校の児童が、絵画で「文部科学大臣賞」~6年生の部~を受賞しました。全国の6年生の中から、ただ一人選ばれたのです。九州・四国・北海道・東北や海外からも授賞式に参加していました。静岡テレビのアナウンサーから「神奈川県藤沢市の湘南学園小学校、6年〇〇さん」と紹介され、たくさんの拍手をいただき、賞状が伝達されました。作品は、美術館に保管されるそうです。

文部科学大臣賞
題:「手から手へ糸が織り成す日本の文化」

<本人の感想>
1学期、社会の授業で平安時代を学んだ時、春休みに京都で体験した西陣織を思い出しました。日本独自の文化は、その時代にでき、現代までずっと続いてきたのだと気づき、そのことを描きたいと考えました。初めに、はた織り機と横糸のシャトルを飛ばす左右の手を描き、寝殿造りの廊下や平安時代の人物を配置しました。建仁寺の長い廊下の奥に風神雷神図が見えた時の感激の気持ちを入れたかったのですが、遠くに表しすぎて見えにくくなってしまい、少し残念です。手と糸に気持ちを込めて日本の文化が表せたと思います。

<審査評>
現実と空想が入り混じった少し神秘的で美しい作品です。日本の伝統美を独自の着眼点で構成し、色彩豊かに表現されています。よく見ると廊下の奥に風神雷神が小さく描かれており、思いやこだわりがよく伝わってきます。

16人の審査員が選ぶ平成最後の作品です。目にとまる作品とは、「訴える力」のあるもの。その人が「伝えたい」という気持ちが表れている作品とのことでした。また、環太平洋大学副学長の村上尚穂氏からは、近年、心に響く作品が多くなってきている中で「心に響く作品」とは、表したいことが明確で、それを工夫しながら素直に表した作品のことだそうです。

「訴える力」をもつ作品を頭に入れて、MOA美術館内をもう一度鑑賞しました。子どもたちの多様な個性・能力によって制作された「創造性」や「チャレンジ精神あふれる作品」にエネルギーをいただきました。