制作展に向けて ~3・4年生~

2019年2月7日

いよいよあと2日で制作展です。図工を担当している先生方にインタビューしてみました。

■3年生は、スチレン版画「動物のお面」・紙粘土「見たこともない海の生き物」・海藻アート「おしば」を作りました。

Q)「お面づくり」はいかがでしたか?
 動物の顔を立体的に作ることが子どもたちにとって難しかったようです。「自分がなってみたい動物」がテーマで、写真を見ながら作りました。動物の顔のふくらみを立体的に表現するため、横から斜めから、いろいろな角度で見ることも大切にしてみました。人によっては、本来いない動物を想像して作ったり色も自分の好きな色を使うなど、工夫していました。

■4年生は、木版画「生き物」・木工作「木の乗り物」・テラコッタ「粘土の家」を作りました。

Q)「木の乗り物」について教えてください。
工作なので、美術的な要素は強いのです。木の乗り物は、ほとんどの人にとって木箱・本棚などの技術的なものにもつながります。実用性はないのですが「箱を作る」という点では、別の方向に発展していけば活かせるように思います。
「まっすぐな線を引いて切る」ということ、ちゃんと組み立てる作業は、他の工作にはないことだと思いますから、感性だけではなく、ある程度の計算も必要となってくるのです。

Q)木版画で刃物を使いますね。いかがでしたか?
初めて本格的に刃物を使用したわけです。頭では分かっていてもなかなかうまく使えなくて、怪我をする子もいました。乱暴な言い方かもしれないけれど、誤って使うと大変なことになるという勉強にもなりましたし、筆とはまた違う手の動きの難しさ、コントロールの難しさがありました。削ること自体が勉強ですね。
「刃物を使う」ということを学ぶと、刃物を使う時の緊張感や楽しさを味わいます。図工以外でいうと、例えば包丁やナイフなど何かを切る時の楽しさにもつながるのかなぁと思います。

Q)「粘土の家」づくりはいかがでしたか?
こねているだけでも気持ちがいいのが粘土なのです。こねながら、そこで「何か作りたい」という衝動にかられる子も多いと思います。
粘土も焼き物として、やり方は違っても「原始の時代」からずっと行われていることなので、歴史をさかのぼって、昔の人の生活や知恵に触れることにもなるわけです。

 粘土をこねながら、子どもたちがどんなことを考えたのか知りたくなりました。「木の箱」作りも計算をして作らないと、ズレが生じることもわかり、一つの作品を仕上げるまでに、考えたり、想像したり、昔の人の気持ちになったりと、想いがあることが伝わってきました。歴史を知ることにもつながっていること、「面白そうだなぁ」と先生のお話を聴いて楽しくなってきました。