校内研修会「豊かな学び」をめざして~ 子どもたちが主体として学ぶために~

2020年1月30日

今年度、第11回目の校内研修会(まとめの会)を行いました。今年度のふり返りと課題、成果をまとめていきながら、次年度に結びつけていくものです。講師には、都留文科大学の佐藤 隆先生をお招きし、助言をいただきました。

まず、11月の公開研究会で、国語・算数・英語・図工の授業を担当された4名の先生方から、写真や取り組んだ作品などを提示しながらの報告を聞く中で、4つの授業の展開がわかってきました。

●「わらぐつの中の神様」
5年生の教材で、来年度の教科書からはなくなります。「雪の学校」では藁を使って、わら草履(わらじ)づくりを体験をしながら、習慣・文化・歴史の継承を積極的に行っています。昔の人が「わらぐつでスキーをした体験」などを授業で語り合うこと、物語に対する意味を自分自身がもつこと、自分でその価値をどう受け止めるかが大事ではないか、という気づきもありました。

 与えられただけの授業にならないように、どのような意味があるのかについても「書くこと」をうまく活用して考えて、毎時間「書くこと」を丁寧にやってきたとの報告もありました。子どもたちがノートに書いたものを教師が読みとることで、物語全体を掴み、子どもたちの主体性の深まりを感じたそうです。

 子どもたちは国語問題集をやる中で、〇×の答えを急ぎますが、じっくり読みこませるためには、教師側の仕掛けにポイントがあるとの報告もあり、面白みと興味を持たせる授業づくりに繋がっていきました。

●「図形の単元」では、教える前に「どうやってみる?」「敷き詰めるとは何か?」など主体的に考えてもらった結果、課題として、子どもが子どもに語る姿勢づくりができていないと、教科(算数)だけでは難しいということも話題になりました。

●「英語」で大事なのは「楽しむ」こと。最初にトークで楽しませて、真ん中でinput、後半outputさせていること。「書くこと」も表現の一つで、最近はメモしたい子も増えてきたので、ノートに書くことが支えになる時がくるだろう、との話もありました。
「伝えたい」という気持ちが強い本校の子どもたちだからこそ、ペアを組んで英語で相手に伝えることにトライしたとのこと。inputが大事と感じ、outputに繋がる学びを苦手意識ではなく、安心感をもってTT体制でトライしています。

「面白さ」や「楽しさ」を教材化するためには、まず教師自身が「面白い」「何だろう」を大事にすることなども確認できました。学校全体で、自主的に教科を楽しむ環境づくり、モチベーションアップを考えるいい機会になりました。