2019年度卒業式~校長からの挨拶~
2019年度 卒業式 ~校長からの挨拶~
校長 河本洋子
6年生のみなさん
ご卒業おめでとうございます! よくがんばりました。
この度の「新型コロナウイルス感染症」を防止するため、2月27日より臨時休校の措置を取ることにしました。「まさか」、ということが起こりました。
皆さんには、卒業を前にした貴重な時間を友だちや先生方そして在校生の皆さんと共に過ごすことができず、2019年度の学校がこのような形で終えることに大変申し訳なく、そして残念に思っております。
3学期末の勉強やテスト、友だちと関わる時間、修卒業式の練習、小学生としての最後のまとめの期間、1年生・在校生とのお別れなど、ぜひとも経験してもらいたかったことばかりです。
湘南学園小学校独自の伝統の「修卒業式」を保護者の皆さまにも見せたかったです。恒例のコール・歌、今日はありませんが、状況をよく理解していただければ、やむを得ない判断でした。「命」があることが大事です。「生きている」ことが大事です。
こんな状況下でも「卒業式」をとにかくやる、そういう強い決意で今日があります。6年生にとっては、湘南学園小学校での総まとめ、最後の授業「卒業式」、とても大事な節目の日となりました。1年生から5年生の子どもたちが、卒業式を楽しみにして「出席したかった」と言っていました。
皆さん、会場を見てください。
先生方が心をこめて、みんなで今日のステージを用意してくださいました。教職員の皆さま、ありがとうございました。
学校が休校になって、今、改めて思うことは、「平和」であること、「命」の大切さです。社会が不安定な状態だと、子どもたちの学ぶ機会をつくれなくなることがあるのです。学校に通えるということは、社会が平和であるからです。そのことにつきます。
普段は意識していなかったかもしれません。気づくことができなかったことに気づきました。
さて皆さん。
(社会が危機にある時にしか気づけないことがたくさんあります。何が大事なのか)
「これからどう生きるか?」
「自分で何をしていくか?」
「どうしていかなければならないのか?」
立ち止まって考えてください。
皆さんは、これから「しっかり学んで、自分で考える力をつける」
「社会のために貢献する」のです。そのためにも一所懸命、一所懸命やるんですよ。
学ぶことを楽しんでください。
「努力は裏切りません」
「好きなことなら、頑張れます」
「ここぞ、ここぞ、という時には、踏ん張るのです」
いいですか。
(これからの道、いいことばかりではないはず。)
大変なことも受け入れて、そして、大変なことも楽しんで!生きていればいいのです。
皆さんには6年間、「おはようございます。おはようございます。」
この言葉でスタートしました。皆さんは立派な挨拶ができる子どもたちです。手をそろえて、目を見て、心を入れて、丁寧に挨拶をしてくださいました。6年生が見本でした。下級生は憧れ、上級生を見て学んで真似をしていました。
皆さん、色々なことがありましたね。そのたびに、この学年で「心を合わせて」きました。どんなことがあっても、受け入れてくれる「友だち」がいます。そして、どんなことがあっても、みんなを支え、一緒に考えてくれる「家族」がいます。温かく見守って、時には「喝」を入れてくれる「教職員」もいます。
民舞「南中ソーラン節」も見事でした。学年が一つになる踊りをいつも見せてくださいました。色々なことに本気で挑戦した学年です。たくさんの「体験」が「宝」になっています。そして、心に刻まれて。
さぁ、その力「底力」を、次の中学校のステージで発揮してください。皆さんに、期待しております。
1回しかない人生、自分で切り開いて、自分で歩んでいくのです。大変なことも楽しむ。めんどくさいこともあえてやる。前を見て。
卒業すると、次の世界が広がっています。その世界に足を踏み入れて、
「一歩前へ」。
笑顔で「一歩前へ」進んでください。
皆さん、ご卒業おめでとうございます。