命を守る

2020年8月31日

  避難訓練をしました。大津波警報が発令され避難するという設定です。思い起こすのは、やはり東日本大震災です。あの時、湘南学園小学校で起きたことを思い返すと、避難訓練の重要性をいつも感じます。「訓練だから」の気の緩みは禁物です。
 避難訓練の翌日、全校児童に放送で話しをしました。

 「改めて考えてください。避難訓練は何のためにするのでしょうか?その答えは「自分の命」を守るためです。先生の息子は消防士です。レスキュー隊といって一番危険な現場で人を助けています。だから救助をするための訓練は本気でやっています。


 先生も訓練の様子を見に行ったことがあります。高い所にロープを張って渡ったり、煙の中に突入したり、それはとても危険なものでした。人を助けるための訓練は本当に大変だと思いました。訓練が終わり、消防署の署長さんが話していたことがとても印象的でしたので紹介します。

 『私たちが人を助けるときにケガをさせてしまったり、命を無くさせてしまったら、いくら頑張っても消防士としては0点です。』
 今日の避難訓練も同じです。訓練中にケガをしてしまったり、約束を守れなかったら、その訓練は0点です。命を守ることに0点、50点、80点はありません。100点しかないのです。もう一度今日の避難訓練を振り返って100点ではなかったと思う人がいたら、次は100点になるように、しっかりと取り組んでください。」

 備えあれば憂いなし。