まとめのテスト

2020年9月2日

 6年生がまとめのテストと向き合っています。言葉を変えると戦っています。(笑)1日2教科、2日間に渡って取り組みます。

 毎年まとめのテストが近くなると、6年生の表情が少し険しくなります。朝のピロティでの会話も「あ~まとめのテストやだー」、「テスト無くして~」など、6年生の本音が聞こえます。

 僕が初めて6年生の担任をしたとき、子どもたちの苦しみに近い頑張りを目の当たりにしました。自分にも何かできないものかと思い、「みんながこれだけ頑張っているのだから、先生も好きなことを1週間我慢する!」と宣言しました。担任は一体何を我慢するのだろう?と子どもたちは興味津々でその答えを待っていました。すぐに思いつかず、しばしの沈黙。「コーヒーを我慢する!」僕はどうだ!とばかり高々と宣言しましたが、教室はシ~ン・・・その後はブーイングの嵐。だけど、みんなが笑っていたので、そのまま押し通しました。

 テストの時間、担任は自分のクラスに入ることができないので、「大丈夫かなあ・・・」とソワソワするしかありません。1日目が終わっても、子どもたちにホッとしている様子は見受けられません。2日目の2教科目が終わり、試験監督の先生が「終わりです。」と声を掛けると、教室の中は「やったー!」、「終わったあ~」の歓びの声が上がります。小学生にこんな思いをさせていいのかなあ・・・と思いつつ、テストとはいえみんなで乗り切った感じが広がります。




 まとめのテストは内部進学の推薦基準に当たるものですが、湘南学園小学校で ” 学んできたまとめ ” でもあるのです。

 1年生のときからたくさんの授業を受けてきました。1年生で担任をした子が6年生になり、まとめのテストを受け、その解答用紙を見ると、「こんな問題もできるようになったんだなあ。」と感慨もひとしおになります。1年生の国語の授業で、「あ」の字を書いた日が昨日のようです。