アニマシオンで道徳

2020年11月6日

 昨日、教職員の学内研修会がありました。
 テーマは「アニマシオンで道徳」です。講師には、読書のアニマシオン研究会の岩辺泰吏先生をお招きしました。岩辺先生の資料にはアニマシオンについて、次のように書かれています。「アニマシオンとは、アニマ(魂、心)を生き生きと活性化させる活動です。これを読書の分野に活かしていこうというのが、「読書のアニマシオン研究会」です。」さらに、道徳教育もアニマシオンで、という研究も進めており、「楽しさ」と「疑う」を挟んで「議論を導こう」と提案されています。


 今回は、我々教員が6年児童役になり授業を受ける、というスタイルで研修を受けました。岩辺先生が用意した本は『百枚のドレス』です。
 まず、あらすじと登場人物の紹介がありました。その後、バラバラになった七つの文章を並び替えるという課題が出されました。ただし、抜けている文章もあるので、それもどこに入るかを考えなければなりません。3人一組で考察します。あれやこれやと「楽しさ」反面、これで良いのかと「疑う」ことも忘れず「議論」しました。
 次は、抜けている文章が手紙だと分かったので、その内容を考える課題が出されました。手紙が書かれているであろう前後の文面を読み取りながらの作業はなかなか難儀でした。
 最後の課題は、サブタイトルを付けることでした。それは3人一組ではなく、個人で考え短冊に書きました。『百枚のドレス』は人間関係や感情が、時には重く深く描写されている内容だったので、「差別」、「認め合う」、「見えないもの」といった言葉が出されました。

 繰り返しになりますが、今回のテーマは「アニマシオンで道徳」です。ただの読書ではなく道徳教育ともなると、選ぶ本も吟味しなければなりません。
 ちなみに『百枚のドレス』は、6年生に読んでもらいたい本30(吉川先生選)としてメディアセンターにあります。
 そして、岩辺先生のブログにはたくさんの本が紹介されています。
 お仕舞いにブログにあった岩辺先生の素敵な言葉を紹介します。

 「心に自粛はないのです。心の窓は広く開けましょう。」