昔の小学生

2021年2月24日

 毎週水曜日に来校され、若い先生方にアドバイスをしてくださっている松下先生が、3年生に「昔のくらし」の授業をしてくれました。その時、先生が50年前に小学校の教師になられたことも知りました。まさに僕が小学生になった頃の話です。

 松下先生は子どもたちのために、昔のおもちゃを用意していました。おもちゃと言っても駄菓子屋で売っていたものばかりです。
 ゴムを巻いてプロペラを回して飛ばす飛行機、ロール式の紙火薬を装着して連打できるピストル、チェーリング、紙風船などなど懐かしいものばかり次から次へと出てきました。
 これら駄菓子屋に置いてあるおもちゃの素晴らしいところは、遊ぶために何の説明もいらないことです。手に取れば誰もが同じように遊べるのです。一番前に座っている男の子は、「昔に生まれてくれば良かったよ~」と本気で言ってました。オレンジの粉を水に溶かして飲むジュースを面白いと反応する女の子、月光仮面のポスターを見てお笑いと勘違いする男の子。(笑)

 そして松下先生が教師になったばかりのころの写真も見せてくれました。子どもが小刀でえんぴつを削っている写真を見て、「学校に(小刀)持ってきていいの?」と驚いて聞いている子もいました。授業が終ると昔のおもちゃに群がる子どもたち。その笑顔は昔も今も変わりないでしょう。おかげで僕もたくさん小学校時代を思い出しました。