あとがき ~たいいくだより~

2021年10月19日

「記録的」という言葉通り、10月に入っても暑い日が続きました。

たいいく表現まつりが終わって1週間が過ぎ、一気に季節が進みました。

本番の暑さと熱気も遠い昔のようにも感じます…

 

9月末、本番に向けた学年合同体育が大グラウンドで始まりました。

1日中外にいる体育科教員は、水泳時期よりも真っ黒になっていました。

大人でさえだらけてしまいそうに感じる厳しい日差し。

それでも、子どもたちの勢いは日ごとに増していくように感じられました。

 

10月7日に行われた表現予行では、学年が上がるごとに子どもたちから放たれる「圧」が上がり、

それが固まりとなってぎゅうぎゅうと自分に押し寄せてきました。

 

今年、民舞は30周年だそうです。(恥ずかしながら、校長日記を読んで知りました)

子どもたちは、そのことを知っているのでしょうか?

 

10月9日「たいいく表現まつり」本番。

こんなにも子どもたちの成長を強く感じたことはないかもしれません。

今年度は、短縮授業のため、休み時間もほぼなく、例年よりも練習に取り組める時間が少なかったはずです。

それを微塵にも感じさせない圧巻の舞でした。

大人の不安をよそに、子どもたちは全力で精一杯踊りと向き合っていたのかもしれません。

 

本番を終え、今週の授業では教員が撮影したビデオを見ています。

ある教室では、掛け声をかけだす子、手具を持ち出して踊りだす子の姿が…

これは、学園の小学生だけではありません。

卒業していった子どもたちも、「テストに集中できない」というくらいに太鼓や音楽が聞こえると動きたくなるのだとか。

ふとグラウンドの端を見ると、部活の練習待ちの中高生が一緒に踊っていたりします。

自分と一体となりカラダに自然と染み入り、いつまでもココロの奥でリズムを刻む。

「民舞」は、学園生の一部であると言っても過言ではありません。

 

そして、どの学年からも「見たい!」とリクエストにあがるのは6年生の姿です。

多くの子どもが憧れ、そして越したいと思う存在であり続けるのは簡単なことではないはずです。

それでも学園の6年生は、毎年素晴らしい舞を在校生に魅せてくれます。

今年の5年生も、そのまた次の5年生も、その先もずっと…

途切れることなく受け継がれ、繋がっていくのでしょう。