6年 雪の学校

2022年1月6日

6年生の「雪の学校」がスタートしました。6年生56人が3日間、冬休みに新潟県十日町で雪国を体験してきます。
新幹線が高崎を過ぎて、長いトンネルを抜けるとさっそくの銀世界!みんなからは思わず歓声が上がります。車窓からの景色を見ているだけでも、これから3日間どんな体験ができるのか楽しみになってきます。
3日間の宿舎となる「雲海」は、芝峠に位置する温泉宿です。
昼食後、いよいよ待ちに待った雪遊びです。
雪遊びの場所は雲海から徒歩でわずかの場所です。雲海や雪だるま財団の方々が、私たちのために素晴らしい遊び場を作ってくださいました。雪遊びがはじまると、みんな大興奮!ふかふかの新雪に足を取られながらも心地よく、様々な遊びに挑戦していきます。
チューブ滑りやそり遊び、雪合戦、かまくらづくりなど思い思いに遊び尽くします。活動中も、雲海や雪だるま財団の方々が安全面で見守ってくださったり、チューブ滑りで順番を整理してくださったりと大変な助力をいただきました。

2日目の活動は、松之山温泉スキー場での「スノーアクティビティー」と十日町市立里山科学館・森の学校キョロロでの「スノーシュートレッキング体験」です。
一般の方々がスキーやスノーボードをしているなか、湘南学園専用のコースを用意していただいて、安心して2つのアクティビティーにチャレンジしました。最初は慎重に滑り始めていた人たちも、次第にスピードに乗っていきます。
スノーカートはハンドルのついたソリで、2人乗りのものも用意してありました。エアボードは雪上のボディーボード。低い姿勢で斜面を降りていくので、スピード感はスノーカート以上です。後半には複数人でビーチフラッグのように、斜面を駆け降りながらポールを奪い合うゲームも楽しみました。その他に雪合戦や雪遊びを思い思いに楽しむ人たちもいて、たっぷり楽しみました。
午後の舞台は、十日町市立里山科学館「越後松之山『森の学校』キョロロ」とその周辺の森です。スノーシューは昔でいう「かんじき」のことで、雪の上を楽に歩くための道具です。多くの子どもたちが初挑戦!雪の世界を満喫できるということで、楽しみにしていました。さっそく出発といきたいところですが、慣れないスノーシューを装着するのに四苦八苦。インストラクターの方に手伝ってもらいながら装着し、ようやく出発!雪が積もる林の中を五つのグループにわかれて入っていきます。
スノーシューをぬいで新雪の上に足を踏み込んでみる実験もしてみました。すると「ズボッ」とひざ上よりも深く足が沈み込んでしまいます!スノーシューがあるだけで、普通の靴よりも体重が分散され、とても歩きやすくなることを改めて実感しました。

 

最終日。芝峠は朝から雪が降り続いています。「まつだいふるさと会館」では、キョロロの元館長ので村山さんから「雪をめぐる課題とめぐみ」というテーマで松之山・松代の自然環境や雪国での暮らしについて伺いました。村上さんのお話を伺った後は、「『まつだい郷土資料館』に向かいました。この郷土資料館は築140年ほどの欅造りの民家を利用しています。4kmほど離れた山奥にあった養蚕農家を移築した、立派な大黒柱と梁で支えられた豪雪にも耐える重厚な建物です。屋内には囲炉裏や座敷、茶の間、客間が当時のまま残っているだけでなく、雪国の生活用具や様々な民具が展示されています。案内してくださる方は、囲炉裏の前で資料館の建物について色々なことを教えてくださいました。2階から急な梯子を昇り降りして、昔は蚕室として利用していた部屋の見学にチャレンジする人もいました。
まつだい駅では、雲海と雪だるま財団の方々の見送りをうけて出発です。みんなを乗せた湘南学園小学校専用の団体列車「湘南学園6年生号」は、定刻でまつだい駅を出発しました。
家族と離れて過ごした3日間。湘南とは全く違う環境で思いっきり雪遊びを楽しみ、雪の中の自然に触れ、実り多い日々を過ごすことができました。